母子家庭では、子育て中に急な出費が必要になった時や子供や自身の将来を考えた時…貯金の残高を見た時に「生活が苦しい」事を実感することがあります。
母子家庭で具体的にどんな時に「生活が苦しい」と思うのか…そのままの状態にしておくと、どんな結末が待っているのか、どんな解決方法があるのかを紹介していきます。
生活を楽にするための方法を理解し「生活が苦しい」から「生活が楽しい」へ転換していきましょう。
母子家庭で「生活が苦しい」と思う瞬間は?
子育て中の急な出費で家計がピンチに…生活が苦しい母子家庭は多い
子育て中の急な出費で考えられるのは、学校で必要な教材を購入する時です。
普段の生活は何とかやりくり出来ている場合でも「来週までに〇〇を用意して下さい」という学校からのお知らせに家計がピンチになってしまい「生活が苦しい」と思う母子家庭は多いものです。
母子家庭では「ピアニカ」や「そろばん」など短期間しか使用しないと分かっていても用意しなくてはならない学校教材の費用をどう工面するかを考えてしまいます。
子供の将来を考えた時、進学させられるか不安になる
母子家庭で最も生活が苦しいと思う瞬間は、子供の教育費にどれくらい必要か…将来を考えた時です。
生活をしていくことでギリギリな母子家庭の場合、将来のための貯金をする余裕がないのが理由にあげられ、多くの出費で「生活が苦しい」と思う母子家庭は多いのも現状です。
子供のために貯金をしたい気持ちがあっても、児童手当さえ生活のために消えてしまう現状も母子家庭では仕方がない場合もあります。
また、進学に伴って家庭学習だけでは学校の勉強についていく事も困難になる場合もあり、学習塾や教材費の負担を考えると、より生活が苦しいという思いが強くなってしまうのです。
「生活が苦しい」からと諦めるのではなく、進学・進路は子供の意思や希望を叶えるための方法を知っておくことも必要になります。
貯金額を見た時「生活が苦しい」現状を実感してしまう
「生活が苦しい」と思う瞬間のひとつに「児童手当」「児童扶養手当」などの振込を確認するために通帳記入し、貯金額の少なさで現状を実感してしまう場合があります。
生活している中で、貯金額を見て見ぬ振りをしているシングルマザーもいますが、記入された金額を目にした時にリアルを知ってしまうのです。
シングルマザーになったことを期に仕事に就くと…離婚前の生活や夫の収入と比較して思うような収入が得られない現状を目の辺りにしてしまうのです。
シングルマザーが「生活が苦しい」と思ったまま過ごした時の結末
「生活が苦しい」シングルマザーほど働き過ぎて身体を壊すこともある
「生活が苦しい」シングルマザーほど働き過ぎてしまう傾向に…その結末は、身体を壊して働けなくなる事です。
安定した職に就けず、さらに行政からも支援が受けられないシングルマザーは少なくありません。
パートを昼と夜掛け持ち…または平日と休日の掛け持ちなどダブルワーク、トリプルワークで働きづめで身体を休めるのは、家に帰って寝る時だけというシングルマザーもいます。
20代や30代前半の場合、まだ若いので無理をしても疲労回復は早いこともありますが…これをずっと続けて40代、50代となった時にその代償が現れることも。
無理をしてでも働けている内は収入がありますが、身体を壊して思うように働けなくなってしまっては収入が減るばかりか、場合によって病気の治療費がかかってしまうこともあります。
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精神疾患になってしまうシングルマザーもいる
離婚前からDVやモラルハラスメントで、身体や心を傷つけられている上に生活が苦しいという環境下が長くこともシングルマザーの精神疾患が多くなってしまうのです。
貧困は心の余裕もなくなり、ちょっとした子供の言動に腹を立ててしまい「子供に暴力を振るってしまった」と自暴自棄を繰り返すことで精神的不安から精神疾患になってしまうケースもあります。
家賃や光熱費も最低限にして…贅沢もしていないのにお金がない生活が何年も続いている中で、子供に「お腹空いた」と毎日言われるシングルマザーは罪悪感でいっぱいになってしまうのです。
生活に余裕がないと子供のクラスメイトや友だちが持っている普通のゲームや自転車、文具などが買えず子供にも我慢をさせているという思いから、どんどん精神的に追い詰められてしまうこともあります。
精神疾患になってしまってからでは完治しづらく、最悪な事態も考えられるので…ここまでになる前に手を打っておきたいものです。
最悪な場合…死を選ぶシングルマザーも
最悪な結末は、生活に行き詰まり母親が子供を手にかけてしまう…働き過ぎにより突然死んでしまうなど死に至る場合です。
生活が苦しく家計が圧迫されると、節約を考えますが…多くは食費から削っていくことを考えるシングルマザーは多くいます。
子供には出来る限り食べさせたいと考え、シングルマザー自身は何日も食べずに働くケースもあり、更に休む暇もなく働けば健全な身体を維持する事は難しくなります。
それでも、家賃の滞納や電気やガスが止められてしまう…シングルマザーの中には「精神疾患」によって、自暴自棄に陥り自殺を選択してしまうシングルマザーもいます。
母子家庭でも生活を楽にする方法
母子家庭での生活などの困りごとを明確にする
生活を楽にするためには、まず「生活で何に困っているか」を明確にすることが必要です。
お金がなくて「生活が苦しい」ではなく子供に1日3食を与えることが出来ず困っているのか…家賃が払えなくて困っているのか、学校に必要な教材が買えなくて困っているのかとさまざまな困りごとがあります。
困りごとに対してどんな解決法があるのかをアドバイスしてくれる地域の機関があり、その一つが「児童相談所」です。
生活を楽にするために必要な情報や支援などを把握していますし、あなたの生活について今までの苦労を聞いてくれるので心も楽になります。
専門知識を持っている人に自分や母子家庭での生活状況を話すことで、生活を少しでも楽にする方法が見出せることもあるのです。
「生活保護支援制度」を利用して生活を楽にする
「健康で文化的な最低限度の生活を保障すること」「自立を助長すること」を目的にしている生活保護支援制度を利用して生活を立て直すこともひとつの方法です。
シングルマザーは、育児、仕事、など全ての事をひとりで抱え込んでいることが多く、生活が苦しいままでは、思考も回らずさまざまな悪循環を生んでしまいます。
世間では「不正受給」している人もいるため、生活保護を受けることはマイナスなイメージもありますが、「自立できる期間までを生活保護の制度に頼る」という割り切りが必要です。
生活が苦しいを通り越して、「明日の食べ物がない…買えない」「家賃を滞納して来月には退去しなくてはならない」「ガスや電気も止められて…水も」なんて状況になる前に「生活保護支援制度」の利用を視野に入れることは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
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母子家庭でも正社員で働ける会社へ就職する
生活を楽にするには、母子家庭でも正社員で働ける会社へ就職することもひとつの方法です。
シングルマザーは偏見による就職難がまだある現状ですが、国はシングルマザーの雇用を促進させるための助成金制度を設けており、シングルマザーの採用を率先して行う企業も増えてきています。
フルタイムのパートやアルバイトで働くよりも正社員で働く方が、会社の福利厚生を利用することもできますし、何より毎月の収入が安定することが一番です。
収入が安定することで、先の見通しができるようになり精神的にも不安が解消できます。
資格がなく正社員を目指すことに困難を来している場合は「高等技術訓練促進費等事業」などを利用し看護師や介護福祉士などの資格を得ることも可能です。
また、そこまでの資格でなくてもハローワークが主催している「公的職業訓練」を利用しパソコンの資格やWeb関連の資格を得ることもできます。
母子家庭だからこそ子供のためにも、安定した収入を得る事を考えましょう。
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シングルマザーだからこそ正確な情報をキャッチすることが必要
行政は税金などの回収などの個人的なお知らせはしますが、制度や支援などの情報は自ら正確な情報を早くキャッチすることが必要です。
国内の経済状況によっても法律や制度、支援基準の見直しなど日々変化します。
自治体独自で行っている支援などは、その地域でしかないものなので…知っている人はごくわずかという事もあります。
正確な情報をより早くキャッチすることは、シングルマザーだからこそ必要な能力です。
シングルマザーが利用できる支援や制度を円滑に利用し、子供との生活を少しでも楽にすることは悪いことではありません。
子供はもちろん、あなた自身を守る事を最優先に考えることも必要ですよ。
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