「生活保護を受けるのには抵抗がある」「世間体を考えたら生活保護を受ける勇気が出ない…」「シングルマザーが生活保護を受けてもおかしくない環境ってどういった事が挙げられるの?」と気になっているあなた。
シングルマザーが生活保護を受給する環境は、決してマイナスに捉える必要のない事です。
生活保護を受けるには、必ず定められた条件を満たす必要があります。
定められた条件をクリアしているということは、シングルマザーで子供を育てるあなたに生活保護を受給できる権利があるという最大の理由。
子供とあなたの生活をきちんとした形で守るためにも、世間体ばかりではなく、目の前の状況を受け入れる勇気を持ちましょう。
シングルマザーにとって生活保護は恥ずかしくない理由
生活をするのに一馬力だから
シングルマザーにとって生活保護が恥ずかしくない理由は、生活をするのに一馬力だからだと言えます。
「最低限の生活をするにも苦しい環境の時がよくある」という事は、シングルマザーの人であれば経験している人も少なくありません。
自分自身の意思で離婚を決意したとしても、その後の生活で苦しみ続ける事が当たり前の事ではないのです。
「離婚したのは自分なんだから苦しい状況に追い込まれるのは自業自得でしょ」「苦しい状況になる事を分かっていて離婚を決めたんじゃないの」と言われることがあります。
離婚して、自分で生活を再建しようと考え、プランを立てても思うようにいかない事は多々あり、夫婦揃っている状況と、母親一人とでは全く違うのです。
一人の収入、家事、育児、人間関係、子供とのやり取り、どれも一人で請け負い、行動を制限される状況さえあります。
シングルマザーが今一人でできる限界があるからこそ、自立できる期間までを生活保護の制度に頼ることも必要です。
憲法で定めた最低限の生活が脅かされているから
憲法で定められた最低限の生活が脅かされているから、こちらも シングルマザーにとって生活保護は恥ずかしくない理由として挙げられます。
近年では、生活保護を不正受給している人はたくさんいます。
そのため、本当に生活に困っている人が生活保護を受給しにくい環境に追いやられているのです。
国の決まりとして厚生労働省が打ち出している、最低限の生活を送るための基準があります。
その基準を満たしていなければ、最低限の生活すら送ることが不可能な状況。
住む自治体や世帯人数、毎月の収入によって生活保護の受給額は変動します。
最低限に必要な生活を送るために、あなたの力では足りない部分を援助してもらうことなので、受給することに後ろめたさや恥ずかしさを感じる必要は全くありません。
参考文献:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000625688.pdf
家族の生活を守るために制度だから
シングルマザーにとって生活保護が恥ずかしくない理由は、家族の生活を守るための制度だからです。
「子供の学校の用品代まで手を回すことができない」「うちにお金の余裕はないから、特別なイベントは不参加にしないといけない」という状況は、家族の生活を守れていることとはなりません。
子供が家庭の事情で楽しみにしていること、他の人ができていることなど家庭環境を理由にしてあげられない状況は当たり前にあってはならない事です。
だからこそ、本当に生活が苦しいほど困窮している場合には、生活保護受給の資格があります。
生活保護の受給資格は、担当者が決めるわけでなく、国や自治体の基準によって定められているのです。
「私が生活保護受給してもいいのかな?」「生活が苦しいのに生活保護に頼る気にはなれない」と悩む必要はありません。
家族の生活を守るためには、必ず衣食住とお金が最低限に必要です。
衣食住を保つにも、毎月必ずお金がかかってくること。
家族の最低限の生活を守るものとして、生活保護の受給を考えましょう。
生活保護を受ける偏見があるのはどうして?
不正受給している人がいるから
生活保護を受ける偏見があるのはどうしてなのかは、不正受給している人がいるからです。
生活を賄えるほどのお金が手元に入ってくるのに、生活保護を受給している人が中にはいます。
そのため、生活保護を受給している本当に生活に困っている困窮者も、「不正に保護費を貰っているんじゃないの?」と偏見を受けることがあるのです。
普通に大人一人が生活に困らない収入があったとしても、子供の人数や年齢によってかかってくるお金は必ず違います。
どの世帯も同じ金額では生活を送ることはできません。
その中で不正受給を行っている人がいるから、シングルマザーが生活保護を受けにくい状況ができてしまっているのです。
場合によっては金額が多いと思われることがあるから
場合によっては金額が多いと思われることがあるから、こちらも生活保護を受ける偏見が出てきます。
しかし、生活保護を受給している人は、色々なものにも制限がかかります。
どれも不自由なく受けられている状況ではありません。
自動車を所持することができない、生命保険への加入はできないなど。
普通の家庭でできていることができません。
自家用車がなければ、レンタカーを借りたり、公共交通機関での移動は欠かせないものとなります。
時間と労力、お金もかかってきます。
一般家庭と同じ状況ではいられないデメリットもあり、本来であれば不要なところに金銭を支払うことが出てくることも少なくありません。
働いている収入分は保護費から引かれます。
仕事をしながら生活保護を受給している人は、満額支給されることはなく、働いた分は支給額から引かれて受け取るようになるのです。
楽して生活保護を受給していると思われているから
生活保護を受ける偏見があるのは、楽して受給していると思われているからだと言えます。
「何もしていないのに生活保護を受給して呑気に生活している」と思っている人が多くいるのです。
しかし、生活保護受給者は、自立をする支援のための制度。
自立できるまでには、その家庭の状況によって段階の差は出てきます。
誰もがすぐに生活保護を切っても「安心して暮らせる」ということにはなりません。
い
「あの人、働かずに生活保護だけ受給している」という人でも、受給資格を取得している時点で、最低限の生活を送ることができないと認定されています。
持病を持つ人、理由があって就労することが困難な人、養育人数と給料との差がある人など、様々な問題を抱えているのです。
「子供を保育園に入れる事ができないから働けない…」「一人で子供を3人養うとなると今の給料じゃ全く足りない…」と生活を送ることが困難な状況。
それぞれの理由を知らないからこそ、生活保護受給者は偏見を受けやすい対象となります。


子供を育てるには必要!シングルマザーが生活保護を受けてもおかしくない環境
生活に困窮していて先行きが不安
子供を育てるには必要となるシングルマザーが生活保護を受けてもおかしくない環境は、生活が困窮していて先行きが不安だというもの。
「この先の生活をどう乗り切っていけばいいの?」「子供の年齢が一つ上がるとお金もかかってくる…」と子供の成長とともに金銭の負担は多くなります。
しかし、子供にお金がかかる状況でも、児童手当の減額や停止など、支給額は減っていくばかり…。
そんな状況で、どれだけ必死に働いても最低限の生活を守る事が困難なシングルマザー家庭はたくさんあるのです。
シングルマザーの家庭は、どの家も親ひとり子ひとりの状況とは限りません。
そして、どんな状況であっても、毎月決められた出費は必ずあるのです。
シングルマザーが働いて得られる収入で賄えることができず、困窮する家庭が多いのは事実。
生活保護を受けてもおかしくない環境は、決まった支払いをすることができないということ。
または、生活に基本となる食事量を減らさなければならない状況です。
子供は成長するにつれ、食事量が増えます。
食事量を減らせば体も心も満たされず、学校の給食だけを頼りにするようにもなるのです。
ここまでの状況になると、生活困窮者。
子供の成長を守ることも重要視してください。
我慢させる、あなたが制限することを行うのではなく、制度を利用することを視野に入れましょう。
子供に充分な教育を受けさせられない
子供に充分な教育を受けさせられないことが、 子供を育てるには必要なシングルマザーが生活保護を受けてもおかしくない環境だと言えます。
子供にとって教育環境は社会に出るための大事な学びの場。
「これを勉強したい」という意欲があるのに、「お金がないから受けさせてあげられない」という事は絶対に避けなければならないことです。
子供の意欲を失わせることは、将来に大きな影響を与えます。
これは子供が夢を抱いた時だけでなく、学用品の購入や学校行事への参加にもあるのです。
一つの事を子供から奪ってしまえば、それは経験を一つ失うということ。
大人はある程度状況を見て我慢することもできます。
しかし、子供はまだまだ成長段階であり、次に繋げるための大事な過程だからこそ教育は大切な一つと考えなければならないのです。
就労収入が不安定な状況
子供を育てるには必要でシングルマザーが生活保護を受けてもおかしくない環境は、就労収入が不安定な状況が挙げられます。
ひとり親で誰にも頼る事ができずに就労しているシングルマザー家庭は少なくありません。
「子供が熱を出しても見てくれる人がいないから、仕事を休まなければいけない」というシングルマザーは多くいます。
子供が小さいうちには、安定した収入を得られないことは当然あるのです。
「大型連休だから給料が少ない」「子供が体調不良になる事が多かったから給料がそれだけ少なくなって困るな」など、収入が減った月の分は、翌月や翌々月でどうにか生活を取り戻そうと工夫するシングルマザーもいます。
しかし、賄えることのできない月が突然出てくることがあるのです。
この先にどんな事が起こり、何があるのか分からないからこそ、生活保護を受給してもおかしくない環境として挙げられます。

生活保護は恥ずかしいのではなく、子供を守るものという考えを持つ
生活保護を受ける事に抵抗を感じ、「恥ずかしい」という思いを抱いている人が多くいます。
しかし、本当に困窮している状況でも、誰にも頼らず生活を送る事は困難なこと。
シングルマザーは自分の力でどうにかしようと努力しがちです。
それでも、生活が困窮状態では、あなたの心に不安が大きく残されたまま、精神的に参ってしまうことも少なくありません。
子供や自分のために離婚を決意し、新たな生活をスタートさせようと頑張ったのに、家族を守る事ができなければ意味がないのです。
長い期間、生活保護を受給しようと考えるのではなく、「生活が安定するまでの期間」「思うように働けるようになるまでは」と自分の中で目標を立てることも世間体を気にすることなく一歩を踏み出す大事なこととなります。
子供とあなた自身を守る事を最優先に考え、生活保護受給を一つの助けとして考えていきましょう。
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