保育園の保護者はいろんな悩みを抱えています。
子育ての悩み、お母さんの仕事での悩みなど人それぞれです。
今回は、その中からシングルマザーの女性の相談について、現役保育士の「あきちゃん」が経験を元にお伝えしていきます。
どんな相談を保育士にしているのかを知ることで、あなたも自分が悩んでいることを保育士話すきっかけができるはず。
「こんなこと保育士に相談してもいいのかな」と躊躇わずになんでも話してみましょう。
相談に乗るのも保育士の仕事ですから答えられることはなんでも答えます。
是非、参考にしてみて下さい。
保育園にシングルマザーから相談が多いのはどんなこと?
お父さんの存在について
シングルマザーの女性が1番に気にしていることが「お父さんの存在について」です。
その中でも、子どもはお父さんがいないことについてどう思っているのか気にしているお母さんは多いので、よく相談されます。
例えば、子どもが「お父さんがいなくて寂しい」「なんでお父さんがいないの」など言わないから逆に心配になるお母さんがいます。
「寂しい」と言われれば子どもは寂しいと思っているんだなと分かりますが、何も言わないと何を考えているのか分からなくなり不安になってしまう人がいます。
だからといって子どもに「お父さんがいなくてどう思っているの」と聞く勇気はないから聞けないのです。
子どもに「寂しい」と言われてしまうと自分も傷ついてしまいますし「ごめんね」としか、お母さんは言えないから聞くことはしたくないと思っています。
ここで保育士に、保育園ではお父さんのことを何か言っていないかなどよく聞かれます。
子どもはとても素直な心を持っているので、本当に寂しいと思えば「寂しい」と言います。
また、大好きなお母さんと一緒にいるのですから、ちょっとした寂しさなんて感じないものなのです。
私は、シングルマザーの女性の子どもが保育園で「お父さんがいないから寂しい」なんて言ってるところを見たことがないです。
お母さんが仕事が忙しくなって「寂しい」ことがあっても、それはお父さんがいないからではありません。
だから心配しなくても大丈夫ですよ。
子どもが何も言わないということは、今の現状に満足しているということです。
気にしすぎないようにしましょう。
再婚することについて
シングルマザーの女性が再婚することはよくあります。
再婚することについて子どもはどう思っているのか、再婚はまだ早いのかなどはよく相談されることです。
実際に私も再婚することについて相談を受けたことがあります。
その時は「お母さんがどうしたいのか」「再婚相手と子どもの中はいいのか」と言うことを聞きました。
その理由は、再婚することに対して賛成も反対もさまざまな意見がありますが、結局大切なのはお母さんの「気持ち」だからです。
お母さんがこの人ならこの先子どもと一緒に生活出来ると考えたなら、再婚は上手くいきます。
再婚は簡単なことではないからこそ慎重になりますが、最初から上手くいくことは絶対にありません。
他人と一緒に暮らしていく訳ですから、当然ぶつかることはたくさんあります。
そのぶつかった時にお母さんが問題に立ち向かう覚悟があればいい方向に向かってきます。
しかし「やっぱりこの人とは」とすぐに否定したり、お互いに理解しようとしなければ上手くいきません。
子どもはお母さんを見て大きくなるので、お母さんが大切にしている人は大切にします。
だから再婚しても環境次第で子どもは柔軟に変わってくれます。
お母さんの気持ち次第なのですよ。
愛情不足になっていないか
シングルマザーの女性は、お父さんからの愛情がないので「自分の子どもは愛情不足なのではないか」と悩んでいる人がいます。
しかし、それは間違っています。
両親がいる子どもが必ず愛情不足にならないとは限りません。
両親がいても共働きで忙しく、相手してもらえないこともあり愛情不足になることもあります。
「シングルマザー=愛情不足」ではないのです。
確かに、仕事が忙しく毎日早番遅番で保育園にいる時間が長い子どもはいますが、その子どもは保育園にいる時間が長いからこそいろんな人と関わる時間が多いので沢山の人の愛を貰っています。
しかも、お母さんが仕事を長い間しているのは子どもの為であり、子どものことを愛しているから仕事を頑張っています。
子どもはそんなことを言わなくても子どもなりに理解しています。
だから、シングルマザーの子どもは愛情不足ではありません。
安心して下さい。
子どもは、お母さんの愛をしっかり受け止めていますよ。
男の人が苦手で人見知りする
「お父さんがいないから男の人が苦手です」とシングルマザーの女性は言います。
確かにお父さんがいないと男の人と会う機会が少ないので、男の人に人見知りをする子どもはいます。
しかし、それは一時的なもので大きくなれば何の問題もありません。
大きくなるにつれて男の人と関わることも増えていき、男の人への人見知りしなくなります。
例えば「保育園に入るまでは男の人が苦手で男の人を見ると泣く」という子どもが居ても保育園に入れば、保育士が男の先生だったり、友だちのお父さんだったりと男の人を見る機会が必然的に増えてきます。
そうなれば、子どもは慣れていきます。
慣れていない、関わったことがないから、子どもは泣いてしまっていただけなのです。
「お父さんがいないから」ではないのですよ。
また、子どもはお母さんと関わることが多いので年齢が小さければ、男の人が苦手な人は多いです。
だから、お父さんが居たとしてもこれは変わらないのです。
子どもにとって、保育園はいろんな人と関わるいい機会になります。
心配しなくても、そこで子どもは大きくなっていくのですよ。
お父さんに「会いたい」と言うけど、どうしたらいいのか
子どもが大きくなると「お父さんに会いたい」という子どももいます。
しかし、お母さんは離婚しているから「会いたくない」と思う人もいます。
その時に大切なことは「子どもがなぜ会いたいと思っているか」ということです。
子どもも理由があるから「会いたい」と思っています。
その気持ちをまずは受け止めてあげましょう。
子どもは大人の事情なんて知らないのですから、単純にお父さんに会いたいと思っています。
それを頭ごなしに「ダメ」「会えない」と言ってしまうと「なんでそんなこと言うの」と子どもは反抗することもあります。
「お母さんは意地悪だ」と勘違いしてしまうことも。
それではお母さんが悪者になってしまいます。
なので、まずは子どもの気持ちを聞き、そこから考えてあげることが大切です。
最後に会わせるか会わせないかを決めるのはお母さんの判断になります。
子どもの為にならないと考えるなら、会わせないことも1つの選択肢です。
子どものことを1番に考えるお母さんだからこそ、どんな判断をしても間違いではありませんよ。
保育士に相談することを躊躇わないで
シングルマザーの女性はいろんな悩みを抱えています。
その悩みの中で保育士が一緒に考えられることがあるのならいつでも相談して下さい。
完璧な答えはできませんが、一緒に考えることはできます。
子どもとお母さんのことを考えて、1番いい答えを一生懸命考えます。
自分1人で考え込んでしまうと結局どうしたらいいのか分からなくなってしまうことがあります。
そうなってしまうとお母さんもしんどくなってしまいますし、子どももしんどくなってしまいます。
そうならない為にも、保育士に相談することを躊躇わないで気軽にして下さい。
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