シングルマザーは習い事をきっかけにして一人子育てを辞めよう～周囲の人と連携しなければならない理由

周囲に助けを求め、一人子育ては辞めよう。

シングルマザーによく言われる言葉です。

理想的な言葉ですが、実際にはシングルマザーの周りに頼れる人がいない場合が多く、だからと言って、助けてもらうためだけに新しい知り合いを作るわけにもいきません。

実は、子供の習い事を通じてサポートの輪を広げる事ができるのです。

今回は、シングルマザーに一人子育てを辞めようとお薦めする理由を、子供が習い事をする際の問題点、そして一人子育てを辞めたシングルマザーの体験談と共にご紹介します。

シングルマザーの子供が習い事をする際に大変なこと

経済的に厳しい

シングルマザーの子供が習い事をする際に大変な事は、経済的に厳しい事です。

切り詰めながら生活をしているシングルマザーにとって、月謝は大きな出費です。

習い事によっては道具も揃える必要があり、送迎のための交通費もかかります。

送迎時間に間に合わない

仕事をしているシングルマザーの中には、子供の習い事の送迎時間に間に合わない事で苦労をしているシングルマザーも多くいます。

急に残業になったり、電車が遅れたりすると、送迎の時間には当然間に合いません。

自分の具合が悪い時の子供の送迎

自分の具合が悪い時の子供の送迎も、シングルマザーにとっては大変な事です。

ちょっとした風邪なら何とかなるものの、完全に寝込むほど具合が悪い場合は、子供に習い事に行く事を諦めさせなくてはなりません。

子供の体調ではなく自分の体調のせいで、高い月謝を無駄にしてしまう事になります。

シングルマザーが子供の習い事をきっかけにして一人子育てをやめて周囲の人と連携しなければならない理由

他の母親と助け合える

シングルマザーが子供の習い事をきっかけに、一人子育てをやめて周囲と連携しなければならない理由は、他の母親と助け合えるからです。

習い事の送迎時間に間に合わない時や、具合が悪くて子供を習い事に連れて行けない時、子供が同じ習い事に行っている母親に、子供の送迎をお願いする事ができます。

更に、毎週交替で子供達の送迎をすれば、どちらも交通費を節約できます。

色々な情報を手に入れる事ができる

色々な新しい情報を手に入れる事ができるという事も、周囲と連携するべき理由の一つです。

テストや発表会の準備などの重要な情報も、周囲と連携していれば詳細な情報を手に入れる事ができます。

習い事に必要な道具が安く手に入る場所や、セカンドハンドの情報を教えてもらえたり、習い事以外の役に立つ情報やお得な情報なども教えてもらう事ができます。

周囲と連携する事で完全孤立の状態から抜け出す事ができる

周囲と連携する事で、シングルマザーが完全に孤立している状態から抜け出す事ができます。

子供の習い事を通じて知り合った人達と、ちょっとした子育ての悩みなどを話せる様になれば、一人子育てをして悩みを抱えていたシングルマザーは、話を聞いてもらえる事で、精神的にとても楽になります。

自分が助けてもらうだけではなく、持ちつ持たれつの関係を築いていく事で、習い事以外でも色々と助け合える仲間になれるのです。

シンママが子供の習い事で一人子育てをやめた体験談

同じ様な経験をした人に出会った　26歳/受付

子供が通っている水泳教室で、子供がある子供と仲良しになりました。

子供同士が、自分達は父親とは別々に暮らしているという話をしたらしく、次の週、その子のお母さんが話しかけてきました。

彼女も私と同じシングルマザーだったのです。

毎週話をしているうちにとても仲良くなりました。

今までは、何か問題があっても自分だけで解決しなければいけませんでしたが、困った時はお互い助け合う様になりました。

ずっと孤独を感じていたのですが、今は彼女がいてくれるおかげでとても心強いです。

壁を作っていたら子供も孤立してしまった　45歳/会社員

自分がシングルマザーという事で、卑屈になっていたのだと思います。

離婚したばかりだったので、幸せそうな人達の近くにいるのが辛く、子供の習い事で毎週会う他のお母さん達とは距離をとっていました。

そのせいで段々、私と子供だけが孤立していきました。

そんな中、仕事が忙しい日が続き、子供の習い事のお迎えの時間に毎週遅れて行っていました。

ある時、いつも私の子供が待っているのに気付いたあるお母さんが、声をかけてくれたのです。

私の状況を説明すると、それ以降、そのお母さんは私がお迎えに行くまで、私の子供と一緒に待っていてくれる様になりました。

その後、そのお母さんを通じて他のお母さん達とも仲良くなり、私の状況をとても理解してくれて、色々と助けてくれる様になったのです。

卑屈になって壁を作ってしまっていた事で、近くにあったサポートを自分で遠ざけていたのだと気が付きました。

融通をきかせてくれる　33歳/銀行員

子供は町内会のスポーツクラブに所属しているのですが、保護者がボランティアで結構参加しています。

私はフルタイムで仕事をしているのですが、できるだけお手伝いはしています。

でも順番で回ってくる当番は、仕事のせいできちんとこなす事ができませんでした。

そんな私を見た周りの人達が、当番の仕事の代わりに、私ができる事を皆より多めにやるという提案をしてくれたのです。

クラブの会合がある時は、家に子供を一人で置いて来れない私の状況を分かってくれているので、会合に出る必要がないお母さんの一人が、私の子供を預かってくれます。

周囲との連携は自分のためだけではない

誰かと助け合える環境を、自分だけで作り出す事はできません。

子供の習い事は、助け合える環境を作れる最高のきっかけになります。

人に迷惑をかけたくないという理由で助けを求めず、周囲と連携しないで一人子育てをしているシングルマザーはたくさんいますが、周囲と連携する事は、実は自分のためだけでなく、相手のためにもなるという事を覚えておきましょう。

助けを求める事に消極的にならず、まずは一人子育ては辞めようと決心する事から始めてみましょう。

周囲と連携してお互いに助け合う事は、子供達が楽しんでいる習い事をずっと続けさせてあげられる事にも繋がるのです。