旦那の浮気が発覚した時、妻の選択肢は「離婚する」「旦那との関係を再構築する」の二択に分かれます。
旦那に裏切られたことによる怒りや悲しみ、浮気相手に対する嫉妬心や憎しみなど心の中には負の感情が溢れてくると共に、子供がいる場合はこれからのことに不安を感じるもの。
様々な感情の中で離婚を選ぶのか、それとも旦那との関係を修復して再構築することを選ぶのか、人生の分かれ道として大きな決断を迫られます。
今回は旦那の浮気が発覚した際の選択肢を見極めるポイントや判断基準、子供がいる場合に考えておくべきことをお話いたします。
旦那の浮気に衝撃を受け悩んでいる方、これからの選択肢に迷っている方の参考としてお役立ていただければ幸いです。
旦那の浮気が発覚した時の妻の気持ち
旦那や浮気相手への怒りや悲しみ
旦那や浮気相手への怒りや悲しみは、旦那の浮気が発覚した妻に重くのしかかります。
「信じていた自分がバカだった」「今までずっとだましていたの?」「私の人生を返して!」と、将来を誓い合って結婚したはずの自分に対する裏切りに、心の中で燃え盛るような怒りを覚えます。
それと同時に旦那が浮気をしたことの衝撃は、訳もなく涙があふれて締め付けられるような胸の苦しさや悲しさを感じさせるのです。
信じていた人からの裏切りはとても辛く許せないものですが、膨れ上がった怒りの矛先は浮気相手に対しても向けられます。
旦那との再構築を考えているのであれば尚更、「浮気相手が旦那を誘惑したせいでこうなった」という理由をつけなければ気持ちの納まりがつきません。
人の家庭を壊し傷つけておきながら平気な顔で生活していること、何も失っていない浮気相手に対する腹立たしさに、怒りなどの複雑な感情が入り乱れます。
浮気をされた心の傷は大きく、憎い・許せないという感情が生まれるのは当然です。
誰にも相談できない
旦那の浮気が発覚した際、妻は「誰にも相談できない」孤独に悩まされます。
浮気をされたという衝撃だけでも心に傷を負っているのに、「両親に話せば心配されるかもしれない」「友人に話せば笑われるんじゃないか」という不安まで抱えてしまいます。
「誰かに話を聞いてほしい」「自分の気持ちを理解されたい」と思う反面、「浮気なんて不祥事を知られるのが恥ずかしい」「浮気されるなんて情けない」と、苦しい気持ちを分かってほしいのに羞恥心との狭間で葛藤するのです。
募らせた葛藤や不安は人を孤独に感じさせます。
誰かに話す・話さないどちらにせよ一人でマイナスにばかり考えるのではなく、これからどうしたいのかという前向きな気持ちを自分自身に問いかけて見つめましょう。
自分の存在価値がわからない
旦那の浮気が発覚することで自分の存在価値がわからなくなり、喪失感を引き起こします。
自分は旦那を信じ、旦那は自分を信じてくれていると思っていた生活が一変してしまった状況に、困惑や落胆してしまいます。
家庭を守れない自分・女として魅力がない自分・世間体で負け組と言える自分、そんな風に自分自身を否定し続けてしまう…。
旦那や自分への失望はどんどんマイナス思考へと陥り、自身の存在の価値や必要性が見えなくなっていくのです。
ですが、浮気をされたことで自信を無くし自分を卑下する必要はありません。
今は考えられなくとも必ず自分の価値を認められる時がまたやってきますし、幸せを感じられる日は来るのです。
旦那の浮気が発覚して離婚するべき事案
夫婦間に愛情がない場合
夫婦間に愛情がない場合は、旦那の浮気発覚を機に離婚を考えるべきです。
双方どちらかに相手に対する愛情があれば関係を修復して再構築も考えられますが、どちらにもその気持ちがなければ夫婦関係は破綻しています。
破綻した夫婦関係の継続は妻にとってメリットはなく、何のために夫婦や家族でいるかもわからず、家に帰ってくる旦那に対してのストレスが溜まっていくだけです。
「なんで帰ってくるの」「休日だからって家にいないでよ」と旦那の存在にイライラ…。
そのような関係を続けるよりは、自分のため・自分らしく生きるために「離婚」という選択肢を考えるべきです。
何度も浮気を繰り返している場合
離婚すべき事案として、旦那が何度も浮気を繰り返す場合があります。
何度も浮気を繰り返すということは妻に対して罪悪感がなく、毎回の謝罪の言葉も口先だけの薄っぺらいものだと言えます。
本当に妻のことを考え、大切に思っているのであれば浮気を繰り返すことはないはずです。
浮気が発覚した際の妻の怒りや悲しみを理解し、再構築を望んだのであれば尚更。
旦那が何度も同じ過ちを繰り返しているならば、見切りをつける時期だと判断しましょう。
浮気相手が旦那の子供を妊娠している場合
浮気相手が旦那の子供を妊娠している場合、離婚を検討する必要があります。
妊娠とは一つの命を授かるものであり母体の命も関わることですから、そう簡単に中絶しろとも言えません。
産む・産まないはさておき、そのような行為を「出来心で…」なんて言うのはおかしな話。
再構築しようとしても、浮気相手が旦那の子供を産んだ場合は認知やら養育費の交渉などもあるため浮気相手との関りが完全になくなる可能性は低くなります。
産まない場合でも妻の心の傷は深く、「まだ関係が続いていたら…」と旦那を疑いながらの生活は苦しく、夫婦関係の修復は困難を極めます。
再構築が間違いとは言いませんが、自身が再構築を強く望んで何があっても耐えられるという覚悟がなければ、離婚という選択を考えましょう。
旦那が浮気しても再構築が見込める状況
夫婦双方が再構築を強く望んでいる
夫婦双方が再構築を強く望んでいるのであれば、夫婦関係のやり直しが見込めると言えます。
再構築は旦那か妻一人の気持ちだけでは成功しないため、再び幸せな家庭を築きたいのであれば「再構築」という目標に夫婦二人で向き合わなければなりません。
一緒に過ごしていれば些細ないざこざも起こりますし、浮気の出来事がフラッシュバックすることもあります。
浮気されたことによる夫婦関係の傷は、簡単に修復されるものではありません。
そんな壁を二人で乗り越える意思と覚悟を持ち、お互いが強く再構築を望むことでもう一度やり直す一歩に繋がるのです。
旦那の謝罪を心から受け入れられる
再構築の見込みには、「妻が旦那の謝罪を心から受け入れられるか」が重要です。
しかし許せない気持ちがあるのは当然のことですから、旦那を許せない自分を責める必要はありません。
「再構築=許すこと」ではなく、旦那の「もう同じ過ちを犯さない」「傷つけて申し訳ない」という気持ちを受け止めることが大切です。
本当に許せるようになるまでは時間がかかりますが、旦那の謝罪や誠意を受け入れなければ夫婦関係の再スタートはできません。
再構築に向けた第一歩として謝罪を受け入れることで旦那の罪悪感や反省の気持ちをより強くさせますし、その姿勢を感じることで妻は不安な気持ちが軽くなるのです。
二人で過ごす時間を持つ
夫婦二人で過ごす時間が持てるのであれば、旦那の浮気が発覚しても再構築が見込めます。
離婚をせず再構築を選んだ場合、二人で過ごす時間や話し合う時間がなければ同じ過ちを繰り返すことになります。
夫婦二人で過ごす時間は相手に対する気持ちの確認や伝える機会です。
浮気の理由は様々ですが、お互いの気持ちを確認して伝える機会がないことで夫婦間に距離が生まれ、些細な行き違いが旦那を浮気に走らせる原因になり得るのです。
浮気発覚直後にハグをする・手をつなぐなどのスキンシップをとるのは難しいと思いますが、休みの日に一緒に出掛ける・晩酌の時間を作るなど、もう一度夫婦で共有する時間を作っていける状況であれば再構築の見込みが十分あります。
離婚や再構築を選択する時子供がいたら考えたいこと
精神面への影響
離婚や再構築を選択する時、まず子供の精神面への影響を考えなければなりません。
離婚する場合は今までのように両親揃った生活と異なるため、寂しい思いや不安を抱える子は多いもの。
父親・母親の両方と親子仲が良ければ心に受ける衝撃は大きく、辛い思いをさせることになります。
再構築する場合は寂しい思いをさせる心配がありませんが、「離婚はしない」というだけで夫婦喧嘩が絶えない環境だと子供は精神的疲労やストレスが溜まってしまいます。
離婚をする場合・再構築する場合どちらを選んだとしても、子供の精神面への影響を一番に考えましょう。
子供を取り巻く環境
子供を取り巻く環境について、離婚や再構築を選択する時に考える必要があります。
離婚した際に「姓」が変わる場合、子供はストレートに疑問をぶつけるものですから学校で「からかわれる」「いじめられる」可能性があります。
また「あそこの家庭は…」という学校や近所の大人の目が変わってくると子供は過敏に反応してしまい、居心地の悪さを感じることがあるのです。
再構築する場合は周囲のサポートが得られると安心です。
旦那や自分の両親にサポートをお願いするなど子供の周りの環境を整えて、家族がもう一度幸せになれる努力をしていきましょう。
変わる生活水準
離婚や再構築を選択する時、生活水準が変わることで子供にも影響が出ます。
離婚する場合は一人で子供を育てていかねばならず、食事や習い事など子供にも少なからず影響が出ます。
食事の内容も変化するため品数の変化や総菜などに頼ることもありますし、習い事の数もひとり親であればサポートが難しくなります。
その点、再構築するのであれば今まで通りの生活水準を保つことができるというメリットがあります。
旦那の浮気による離婚か再構築かの判断基準
精神面での覚悟
精神面での覚悟が、離婚か再構築かの判断をする際に大きな基準となります。
離婚を選択するならば、裏切られたという心の傷を抱えたまま新しい生活について考えていかねばなりません。
今は離婚やひとり親に対しての偏見は緩和されたと思いますが、それでも「あの人は…」「あそこの家庭は…」と噂をする人はいるため、他者の言動によるストレスへの覚悟が必要です。
離婚するより精神面での覚悟を要するのが再構築を選択した場合。
妻は許していない・怒りが納まっていない状況で旦那との生活を再スタートしなくてはならず、「また浮気をされたら…」と不安になることもあります。
わだかまりが残ったままでの生活は心の疲労やストレスとなり、無理をしすぎて鬱状態になってしまう人も…。
再構築を目指すためには離婚を選ぶ以上の覚悟や努力が求められるのです。
経済面の問題
旦那の浮気による離婚か再構築の判断基準となるのが、経済面の問題です。
離婚を選択した場合は今までと生活が変わることになり、専業主婦から社会に出るハードルは高いもの。
職探しや仕事に慣れるまでの期間、お給料が貰えて生活が安定するまでは慣れない環境での疲労や経済面でのストレスに悩まされ続けます。
また離婚前が共働きであった場合でも、二人の収入と一人の収入では生活はがらりと変わるため負担は大きいのです。
「浮気による離婚は慰謝料が貰えるのでは?」と考える人がいると思いますが、離婚問題での慰謝料の相場は100万~300万程ですから今までの生活水準を保つことは難しいと言えます。
経済面の負担が大きいこと、それに伴う疲労やストレスがあることをよく理解した上で離婚か再構築の判断をする必要があります。
子供のことを考えた時
子供のことを考えた時、離婚か再構築どちらの選択をするのかという判断基準となります。
離婚を選べば生活のために働く時間が増えることで子供と触れ合う時間が減り、寂しい思いや不安な思いをさせることも。
片親を失ったことでもう一方を失うことへの恐怖が募り、ストレスが溜まり続ければ一般の子供と比べて精神病になる可能性が約2倍になることや、喫煙率が39~48パーセントも増加傾向にあるなど、子供の成長過程で少なからず影響が出るというデータがあるのです。
<参考文献>
再構築を考えれば子供の住み慣れた環境は確保されますが、妻自身は心の傷を抱えた状態で夫婦仲を一からスタートさせるのですから子供に不安を与えないよう配慮が必要です。
それだけ環境の変化や両親の夫婦仲の変化に過敏に反応することを考えると、離婚か再構築のどちらを選んだとしてもしっかり子供のことを考えなければなりません。
選択したその先に
旦那の浮気が発覚し、裏切られたことへのショックは計り知れません。
次第に怒りや悲しみから離婚を考えたり経済面や子供のことで再構築を考えたりと、二つの選択で頭を抱えます。
お伝えしたいのはどちらの選択も「あなた自身が納得して決めること」です。
自身が納得した選択でなければ後々後悔や不満を招く結果となり、自分が幸せになるはずが逆効果です。
「自分で決めた」と思うのと「仕方なくそうなった」と思うのであれば、選択したその先が全く変わってきます。
前者の場合は夫婦や家族と向き合ってしっかり考えた結果であり、離婚や再構築のどちらへ進んだとしても「最良の幸せを選択した」ということです。
答えを焦って出す必要はなく、今回ご紹介した内容を参考にしっかり自分自身の中で答え
を見つけてみて下さい。
「自分のために離婚する」「自分でもう一度やり直すと決めた」など、納得した上で出した答えの先には前を向いて生きていくあなたの姿があります。
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