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昨年から世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、日本国内でも沢山の人々の仕事や生活に大きな影響を及ぼしました。
感染拡大防止のための緊急事態宣言や時差通勤にテレワークなどの今までと全く違う生活スタイルや、社会全体の経済が低迷したことで仕事が減ったり職を失うなど多くの人がコロナ禍で苦しく大変な思いをしています。
その中でも貧困率の高いシングルマザーは、ただでさえ一人で子供を育てるのに必死な状況で「生活していけるのか」「感染したらどうしよう」という不安をより大きく感じるものです。
シングルマザーの生活はコロナ禍で大小様々な影響が少なからず出ています。
今回は「コロナ禍でシングルマザーの生活はどう変わった？」と題し、５人の女性の声をお届けします。
仕事や子育てや日々の生活など、コロナの中で起こった変化や今の暮らしの現状についてインタビューしましたので是非ご一読下さい。
コロナ禍でシングルマザーの生活はどう変わりましたか？
今を生きるのに精一杯
「今を生きるのに精一杯」というのが正直な感想です。
私は小学生の子供を2人持つシングルマザーなのですが、新型コロナウイルスの影響で学校の休校や緊急事態宣言によって外出自粛など、今までと違う生活の中で子供達や自分が感染しないかという不安を常に抱えながらの生活する日々。
ひとり親なため働かなくては生きていけないのですが、コロナの影響で勤務時間の短縮や休日が増えてしまったので収入は半分近く減少して生活は厳しくなりました。
世の中には職を失う人達がいると聞くのでまだ働き口がある自分はマシなのかもしれませんが、育ち盛りの子供を2人抱えて母子手当や給付金と少ない収入だけでは厳しいのが現状です。
「もしも仕事が無くなったら？」「私が感染したら？」という恐怖は常に付き纏っています。
コロナの影響は自分でどうにかできる問題ではありませんから、今は感染予防をしながら子供と一緒に必死で生活していくしかありません。
自分の食費は後回し
今までも子供優先に生活してきましたが、コロナ禍では自分の食費は後回しにしなければ我が子を育てることも出来ません。
今回の新型コロナウイルスの影響で収入は減り生活水準は一般的なシングルマザー家庭よりも落ち込み、子供にご飯を食べさせるのもやっとです。
収入が下がった時点で一番に何を削れば子供を食べさせていけるのか考えましたが、正直今までの生活も切り詰めていたので後は私の食費だけ。
シングルマザーなので手当や給付金は頂いていますが、赤字月の補填に充ててしまえば全て無くなってしまいます。
それでも赤字になる月は、子供に少しでも食べさせてあげるために自分の食費を後回しにして一日一食あればいいとこです。
このまま不安定な生活がいつまで続くのかと思うと、心身ともに子供を育てていけるのか不安しかありません。
今は大きな変化がなくとも不安はある
今は収入による生活の変化はありませんが、先はわかりませんし不安は少なからずあります。
私はシングルマザーとして小学生の娘と二人で暮らしており、在宅で仕事をしているため幸いなことにコロナ禍でも収入の変化はありませんでした。
娘が学校へ行っている間に自宅で作業をする日々でしたが、最初の緊急事態宣言が出た際に学校が休校となって自宅で一緒に過ごす時間が増えたのがコロナ禍での生活の変化です。
いつもならお昼を用意することもなく時間を気にせず仕事に没頭できるのですが、その期間だけは昼食の準備に時間を割き、子供の宿題のチェックや外出できない間もストレスが溜まらないよう一緒に遊んだりと関わる時間が増えました。
私の場合はコロナ禍で外出自粛といった感染予防対策と子供の学校生活等の変更によるもの以外に今は大きな変化はありませんが、これから先に自分や子供が感染したり仕事が無くなったりと、いつ何が起こるかわからない不安は感じています。
両親のサポート
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で生活の変化を強いられた私は、両親のサポートを受けながら9歳と6歳の子供達と暮しています。
コロナ禍で失業してしまった私はハローワークに通いやっとのことで見つけたのが介護施設での働き口でしたが、今までと違って就労時間に少しバラつきがあり子供の迎えや世話をするにはシングルマザーの私では難しい仕事でした。
しかし、最初は「子供のことを考えると時間的に難しいかも」と考えていたのですが、なかなか終息しないコロナ禍で「このままでは生活が厳しい」「今は仕事を選んでいられない」との思いから両親に育児のサポートをお願いしたのです。
シフト制で夕方までの勤務の際は私が子供達を迎えに行って今まで通りの生活ですが、仕事が夜までの時は両親にお迎えや夕食などを任せて終わり次第実家へ向かうことになっています。
仕事で子供達には寂しい思いもさせてしまい両親には負担をかけてしまっていますが、
シングルマザーは働かなくては手当や給付金だけでは生活出来ないのが現実。
コロナの終息までは先が見えませんが両親のサポートに感謝し、子供達を育てていくために今は必死で働くしかないのだと思っています。
支援に感謝する日々
コロナウイルス感染拡大による影響で失業して毎日の食事にも困っていた私達親子は、シングルマザー支援団体の寄付や食料配布に助けられ、温かい支援に感謝する日々です。
以前は契約社員として小さなブライダル関係の会社で働いていたのですが、コロナの影響で式はほとんどキャンセルとなり、会社も経営が困難な為やむなく失業に…。
「生きていくために仕事は選べない」と、スーパーのアルバイトで細々と生活をしていましたが、貯蓄も直ぐに底をついてアルバイトの収入だけでは食べていくのですらままならない状況に陥りました。
「このままだといつ倒れてもおかしくない」そんな心身ともにギリギリの状態だった時、知人がシングルマザー支援団体の食料配布を教えてくれたのです。
私が利用したのはインターネットで申請して食品を送ってもらうものから、子ども食堂といった低価格や無償で食事をいただけるものまで様々な支援がありました。
一時は死を覚悟するほど厳しい状況に立たされていましたが、沢山の支援に支えられて今はなんとか生活しています。
もちろん生活が楽になったとは到底言えず、このままの生活では子供を育てていくのに不安しかありませんが、「もうダメかも」と思った時に手を差し伸べてくれる人がいたことが私達親子の救いとなりました。
母一人子一人の生活は辛く苦しいことも沢山ありますが、支援していただいた方々や携わった人全てに感謝しながら日々一生懸命生きたいと思います。
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一人で悩まず誰かに頼るのも一つの方法
シングルマザーはひとり親ということもあって責任感が強く、何でも一人で溜め込んでしまう人は少なくありません。
普段から家事や育児をこなしながら働きに出なければなりませんから、コロナ禍の今は感染や収入への不安など、今まで以上の重圧を感じていることと思います。
しかし、その辛さや不安は一人で解決できないことも多いはず。
悩んで行き詰ったり自分ではどうしようもないと感じることは誰にでもあるもの。
あなたやお子さんの未来を少しでも明るくする為に、一人で悩まずに誰かに頼るのも一つの方法です。
同じような境遇の人は沢山いますし、周囲の人達やシングルマザー支援団体に地方自治体など手を差し伸べてくれる人は必ずいます。
コロナによる不自由な生活はまだ続いていますが、この困難のさきにある未来のためにも今はみんまで乗り越えていくことが大切です。
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