一人で家計を支えるシングルマザーは「お金を稼がなくては生活が成り立たたない」というプレッシャーを感じながらも頑張って働いていますが、様々な理由から「仕事を辞めたいな」「別の働き方が出来ないかな?」と退職を考えることがあると思います。
しかし、退職となれば上司や同僚への連絡が必要となるため「辞めると言い出しづらい」「できれば円満に退職したいけど…」「退職理由は何て言おう…」と、迷いを感じることは少なくありません。
普段から子供の事情で勤務時間や休みを融通してもらっていたり入ったばかりの職場であれば、退職を申し出るのに不安や申し訳なさ感じて尻込みしてしまうシングルマザーは多くいます。
今回はシングルマザーの退職理由TOP5と円満退職する方法についてお話していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
シングルマザーの退職理由TOP5
人間関係の悩み
シングルマザーの退職理由TOP5には、人間関係の悩みによるものが挙げられます。
人間関係の悩みは誰でも当てはまる退職理由ではありますが、シングルマザーの場合は休みや急な早退など子供を優先させなければならない事情が多いため職場での関係性を上手く築けないことがあるからです。
一人で子育てに追われていることは分かっていても、シングルマザーの代わりに出勤したり仕事が増えれば不満に思う人は少なからずいるもの。
また、飲み会や食事会など親睦を深める機会もなかなか参加できないことから「付き合いが悪い」「輪を乱す人」などと誤解されることもあります。
故意ではない事情や対応によって職場での雰囲気や対人関係が上手くいかなければ働きにくさを感じるものです。
「仕事は仕事」と割り切っていても一人で仕事をしている訳ではないため、周囲の態度や言葉がつもり積もればストレスとなってシングルマザーを苦しめます。
退職理由を正直に言う人はほとんどいませんが、実は人間関係による悩みが原因となるケースはとても多いのです。
ハードワークによる身体の限界
ハードワークによる身体の限界が、シングルマザーの退職理由のTOP5に入ります。
シングルマザーは勤務時間を延ばしたり仕事の掛け持ちなど、子育てや生活を少しでも楽にしようと無理な働き方をする人が少なくありません。
ひとり親という不安は「子供の将来のため」「今生きるために必要だから」と強い意思を持たせると同時に計り知れないプレッシャーを背負ってしまうもの。
シングルマザーは自身が疲れていても体調が悪くても休んでいる暇はなく、毎日育児や家事や仕事と目まぐるしく働いているのです。
また、雇用環境が整っておらずサービス残業や休日出勤が当たり前な職場もあるのが現実。
高収入や高待遇と思って入った職場でも、実は様々な条件や縛りによってハードワークを強いられ身体を壊してしまったという人もいます。
シングルマザーは子供や生活のことを考えて辛くとも限界まで我慢してしまうことが多いのですが、ハードワークが原因の退職はよく耳にする理由の一つです。
収入が低くて生活が厳しい
シングルマザーの退職理由TOP5に入るのが、収入が低くて生活が厳しいというもの。
子供を優先するため働ける時間や休みにある程度制限がかかるシングルマザーは、正規雇用で働きたくても叶わない人が多くいます。
パートタイムやアルバイトといった非正規雇用は頑張ればすぐに収入が増えるというものではありませんから、生活を支えるために必死で働いていても思うように稼げない状況が続けば精神的に辛いものです。
辛くても頑張れば稼げるというならば食いしばってでも働けるかもしれませんが、収入が上がらず生活も厳しい中では先の不安しか感じられず仕事を辞めたくもなります。
シングルマザーにとって子供を育てられる生活費を稼ぐことが仕事に求める最低限の条件。
収入が低く生活が厳しいと感じるシングルマザーは、より稼げる仕事に就きたいという思いから退職の道を選んでいるのです。
キャリアアップのため
キャリアアップのために仕事を辞めるというのが、シングルマザーの退職理由TOP5のうちの一つです。
子供がある程度大きくなったタイミングや生活が少し安定した頃を迎えると、シングルマザーも将来を見据えて資格取得や経歴を高めるための勉強などキャリアアップを目指す人が増えます。
子供の学費や自分自身の将来の貯蓄を考えれば安定した正規雇用を目指したいと思うもの。
「ずっとパートタイムで働くのは厳しい」「やってみたいことができた」など理由は様々ありますが、シングルマザーはキャリアアップ助成金という支援を受けられることも後押しとなって「この機会に!」「そろそろ将来のことを考えたい」と、ステップアップを考える人が多いのです。
私生活の変化
私生活の変化というのも、シングルマザーの退職理由TOP5として挙げられます。
子供が成人すれば親としての役目もひと段落すると同時に今度は自身の将来を考えだすタイミング。
「今までは子供のために辛い仕事でも我慢してたけど…」「働き方を見直す時期なのかも」などと、子育てがひと段落したことで今の仕事に区切りをつけるケースがあります。
また、自分が歳をとれば両親の介護が必要となる時期でもあり、シングルマザーの退職理由の一つとなっています。
仕事を続けながら介護をするという人ももちろんいますが、両立の難しい勤務形態の場合は転職や介護離職を選ぶという人も少なくありません。
私生活の変化は時に仕事へも影響を及ぼすため、生活スタイルの変化に合わせて働き方を変えていく人は多いのです。
シンママが円満退社する方法
気心知れた味方を作っておく
シンママが円満退職する方法として、気心知れた味方を作っておくというものがあります。
辞めると決める前から良好な人間関係を築いておくことが理想的ではありますが、退職を願い出て最後まで居心地よく仕事をするには今からでも味方を増やしておく必要があります。
職場内全体の雰囲気が良い場合は別ですが、中には仕事量が増えたりシフトの兼ね合いなどに不満を持ってキツく当たってきたり文句を言う人が出てくるのです。
円満な退社を迎えるためにはシングルマザーの事情を理解してくれる人がどれだけ周りにいるかがポイントとなります。
困ったときに相談したり頼れるような気心知れた味方を作っておけば、孤立して辛い中働く心配もありませんし仕事に必要な情報も最後まで共有してもらえるので安心です。
まずは、退職を考え始めた段階で味方を増やすよう周囲との関わり方を見直してみて下さい。
退職の意志は早めに伝える
退職の意思は早めに伝えるというのが、シンママが円満退職する方法として挙げられます。
退職する際に気をつけるべきことは辞める理由と申し出るタイミング。
勤務人数や仕事量の調節、任されていた仕事の引継ぎなどを考慮して1ヵ月は余裕を見ておきましょう。
急な申し出は会社側の負担になるだけでなく「迷惑な人だ」「社会人としてのマナーがなっていない」と、あなたの印象を悪くさせるだけでなく気持ちよく退職することができません。
円満退職を望むのならば今の職場側のことも配慮して早めに伝えることが大切です。
人間関係やサービス残業等で職場に対する不満があって辞める場合でも、会社や同僚に納得してもらえるよう思うところはあっても気を抜かずに誠意をもって対応して下さい。
どんな仕事でも相手への心遣いは必要であり、それは必ずこの先あなたの財産となります。
退職の意志は早めに伝えて勤務最終日まできっちりと仕事をやり遂げましょう。
事実と多少異なっても退職理由は説得力を重視
シンママが円満退職するためには、事実と多少異なっても退職理由は説得力を重視して伝えることが大切です。
「職場の人と合わないから」「思ってた仕事と違う」など退職を決めた理由は人それぞれあると思いますが、ありのまま正直に伝える必要はありません。
実際に退職したことのあるシングルマザーの多くは本当の退職理由を伏せて伝えている傾向にあります。
それは、人間関係や仕事内容などのネガティブな理由は会社側が受け入れがたく感じてしまい、「もう少し頑張れない?」「改善するよう努めるから」と引き止められる可能性や「自分に問題があるのでは?」「勝手な人」などと解釈され、辞めるまでの間働きにくい思いをするからです。
退職理由を伝える際はやむを得ない事情など説得力のある理由を選びましょう。
特にシングルマザーの場合は子供が優先であることは周知の事実ですから、子育て事情の変化は納得してもらいやすい理由です。
「子育て事情の変化」「両親の介護」「スキルアップを目指す」など周囲を嫌な気持ちにさせないポジティブな理由や伝え方を考えてみて下さい。
辞めると決めたならポジティブに考えましょう
「働きたくても上手くいかない」「子供や家庭の都合」「やりたいことが見つかった」と、環境変化や切り替えのために退職を決意するシングルマザーは多くいます。
退職する際は言い出しにくさや不要なトラブルへの不安がつきものですが、辞めると決めたなら新しいスタートに向けてポジティブに考えることが大切です。
くよくよしていては退職の意志をきちんと伝えられません。
円満退職するためには辞めるというしっかりした意思と誠意ある伝え方がポイントとなります。
また、次の働き先の準備にお世話になった人への挨拶や引継ぎなど、やることもやれることもまだまだあるのですから先を見据えた行動を心がけましょう。
今回の内容を参考に、あなたが円満退職を叶えられることを願います。
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