職場という人が集まる場所では陰口や悪口を叩く人が必ず出てくるものです。
仕事ができる出来ないに限らず些細なことでも陰口のきっかけとなり、子供優先のシングルマザーは特に標的にされやすいと言えます。
「シングルマザーは仕事をしない」「シングルマザーだからって…」などと、個人を指すのではなくシンママだからという理由だけで陰口の対象に入るケースは少なくありません。
「もしかして陰口を言われてる?」「何が原因?」「どうすれば仕事が上手くいくの?」と悩んでいるあなた。
今回は「シングルマザーだから仕事をしない」と陰口を叩かれる理由と、シンママの仕事への責任の果たし方についてお話いたしますので是非参考にしてみて下さい。
「シングルマザーだから仕事をしない」と陰口を叩かれる理由
勤務時間や休日の融通がきかない
「シングルマザーだから仕事をしない」と陰口を叩かれる理由には、勤務時間や休日の融通がきかない点が挙げられます。
シングルマザーは何事も子供優先であり、それは仕事であってもです。
勤務時間は子供の迎えや帰宅予定に合わせており、職種によっては忙しい土日祝も子供を優先するため休むこととなります。
この、子供を優先するために考慮した勤務時間や休日は、シングルマザーにとって自身が働ける範囲を職場との間で取り決めたものですが、融通がきかないことで陰口を叩かれる原因となりやすいのです。
忙しい時間や時期に残業ができないことや、急な欠員が出た際の代わりを務めることが難しいなどを理由に「シングルマザーだから皆と同じように働かない」「仕事は残っているのに…」などと不満を持たれることがあります。
シングルマザーからすれば「契約時間はちゃんと働いている」「子供だけで家に置いておけないから」と思うのですが、融通がきかない=仕事しないという解釈をして陰口を叩かれるケースは多いのです。
特別扱いされているイメージ
特別扱いされているイメージが、「シングルマザーだから仕事をしない」と陰口を叩かれる理由の一つ。
勤務時間や休日の融通ももちろんありますが、職場には「一人で子育ては大変だね」「いつも頑張っているね」などと心配や労いの言葉をくれるシンママの立場を理解してくれる存在が少なからずいると思います。
しかし、そういった存在の陰でシングルマザーのことを面白く思っていない人はいるもの。
「シングルマザーだからって休み過ぎじゃない?」「なんであの人だけ…」と、きちんと契約通りの仕事をしていても特別扱いされていると誤解されてしまうことがあるのです。
シングルマザーにとっては身に覚えのない不満や恨みであっても、他者を羨んで嫉妬心を抱く人は案外どこにでもいます。
自分ができないことや周囲からの評価は嫉妬心の要因となり、それが自身を奮い立たせるきっかけになる人もいれば陰口を言って他者の立場を落とそうと考える人がいるのです。
そういった人達は「シングルマザーだから仕事をしない」と思い込むことで自身を納得させ、心の安寧を図ろうとしているのかもしれません。
承認欲求を満たすため
「シングルマザーだから仕事をしない」と陰口を叩かれるのは、承認欲求を満たすためという理由があります。
コミユニケーションをとって人との繋がりを深く求める女性に多い傾向がありますが、ポジティブな内容よりも手っ取り早く仲間意識を高めるために陰口を利用するのです。
このタイプの人は周囲に自分の存在をアピールし、「そうだね」「同じこと考えてた」という言葉が欲しく承認欲求が強いと言えます。
承認欲求を満たそうとする人はシングルマザーが気に入らないというよりも、シングルマザーだから陰口を言う理由を見つけやすいと考えている場合がほとんどです。
勤務時間や休日を考えれば独身やある程度年齢がいって比較的自由に働ける人達より職場にいる時間が短いシングルマザーは、陰口を言うにはもってこいの存在。
一度共感を得てしまえば「シングルマザーってだけで..」「仕事する気があるのかしら」と、上から目線の物言いで自分を優位に立たせて周囲に存在感を示そうとするのです。

シンママの仕事への責任の果たし方
報連相を徹底する
シンママの仕事への責任の果たし方として、報連相を徹底するということが挙げられます。
仕事効率アップや問題回避に人間関係の構築など、社会人として仕事をする上で報告、連絡、相談は重要なスキル。
これはシンママが仕事への責任を果たすためにも同様で、限られた時間の中で自分や周囲の人が働きやすい環境を作るには情報の伝達と共有が人間関係や仕事の結果を大きく左右するのです。
シンママの退勤後や休日の間に仕事を進める際、報告や連絡が遅れて業務効率を下げてしまえば「なんで報告しないんだ」「最後まで責任を持つべきだ」と信頼や信用を失う可能性があります。
シングルマザーは子供の都合での急な早退や欠勤は避けられませんから、万が一代わりを頼むことになっても自身の仕事に最後まで責任を持つよう報連相は常に心掛けておかねばなりません。
効率良い業務遂行のためには報告や連絡は必須であり、トラブルやアクシデントの回避や解決には相談が何より大切。
報連相を徹底して普段から周囲とのコミユニケーションをとることが、シンママがすべき仕事への責任の果たし方と言えるのです。
出来ること・出来ないことの意思表示をはっきりと
出来ること・できない事の意思表示をはっきりとさせることが、シンママの仕事への責任の果たし方です。
大人になると様々なしがらみがあるため自分の能力以上のことを頼まれても無理をして引き受けてしまうことがあるもの。
シングルマザーも同様に「これお願い」「あれもできる?」などと勤務時間を超えてしまうタイミングや量の仕事を任された経験のある人がいると思います。
しかし、「任せてもらったから」「子供の都合で迷惑かけてしまったから…」など理由や思いはそれぞれあるとは思いますが、質を保証できないキャパオーバーな仕事は結果が期待できないだけてなく、あなた自身の評価を下げることになりかなません。
仕事を貰えるうれしさや断りにくいと感じる気持ちはもちろん理解できますが、やるからには最善を尽くすのが責任を果たすということですから安請け合いで引き受けてはならないのです。
出来ること・出来ないことの意思表示をはっきりさせるのは、あなたや会社が円滑に仕事を進めていく上で大切なことであり責任の果たし方の一つと言えます。
その場しのぎで働かない
その場しのぎで働かないというのも、シンママの仕事への責任の果たし方と言えます。
シングルマザーの場合は明日の生活や子供の将来を考えて「とりあえずお金を稼がなきゃ」というように目先の条件や給料で仕事をしてしまう人も少なくありません。
ですが、それでは仕事への責任感が薄れるだけでなく周囲のあなたに対する目も「シングルマザーだから…」というレッテルを貼られたままとなります。
確かに一人で子供を育てていくために仕事をする必要はありますが、仕事とはそれに見合った分だけ報酬が得られるものです。
今の仕事を続けるにしろ後々は転職を考えるにしろ、その場しのぎで働いていては場当たり的な時間の消費だけで得られるものは数少ないと言っても過言ではありません。
今ある仕事一つ一つに責任を持つことが自分自身の糧となり、ひいては周囲との良好な人間関係の構築へと繋がるのです。


受け流す術を身につけましょう
陰口は会社だけに限らずどこででも起こり得るものです。
誰かのことを悪く言っているのを耳にするのは気分の良いものではありませんが、それが自分自身のことだと深く傷ついてしまいます。
しかし、どんなに社交的であっても仕事ができても万人に好かれる人なんていません。
人はそれぞれ主観で生きていますから、自分とは仲のいい人でも誰かにとっては嫌な存在で陰口を叩かれていることだってあるのです。
「気に入らない」という気持ちはあなたが努力すれば変わるのかといえば答えは否。
これは相手の問題であってこちらがどうにかできる問題ではありませんから、自分を見つめ直してみて非があるのなら改善すればいいですし、それ以上に歩み寄る努力は必要ありません。
陰口への対処法は全てを受け止めて悩むのではなく、受け流す術を身につけましょう。
あなた自身が仕事への責任をしっかりと果たしていれば恐れることなく堂々としていれば良いのです。
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