大恋愛の末に結ばれたとしても相手は完全に他人です。
ですから当然性格も考え方も違うので色々な理由で2人が衝突する事があります。
それでもお互いに歩み寄るため色々話をして結婚生活を続ける事ができれば良いのですが、それがどうしてもうまくいかない時があります。
たくさん話し合いをしても問題が解決しなかった場合は離婚する事を選ぶのですが、すぐ離婚に踏み切らず、離婚する前に一度別居をする夫婦がたくさんいます。
今回はなぜ離婚する前に別居をするのかその理由を考え、結婚生活を続けるために、または離婚するために別居中に必ず確認しておきたい事をご紹介します。
夫婦が離婚する前に別居をする理由
お互い冷静になるため
夫婦が離婚する前にまず別居をする理由の1つはお互い冷静になるためだからです。
話し合いをしているうちに感情的になってしまい、その問題とは全く関係のない事まで持ち出してお互いを責めたり傷付けたりしてしまいます。
1つの事に集中しすぎると視野が狭くなり物事を総合的に考えられなくなってしまいます。
そしてその問題が解決せず喧嘩が長引くとお互いに対して嫌だという感情がどんどん大きくなってしまうので、まずは冷静になりしっかりと物事を見極めるために一旦離れる別居はとても良い手段なのです。
相手の存在が自分に本当に必要かを再確認するため
相手の存在が本当に自分に必要かを再確認するために 離婚する前に別居するという選択をする夫婦もいます。
いつも自分の近くにいるのが当たり前の存在になってしまうと自分にとって本当に必要な存在かどうかが分からなくなってしまいます。
空気の様にいつもあるのが当たり前でも、いざ本当になくなってみるとその大切さを痛感するというのと同じで、お互いが絶対に必要な存在かどうかは実際なくなってみないと分かりません。
離婚前に別居をする事でそれを確認する事ができるのです。
夫婦の問題が子供へ与える影響を考慮して
離婚前に一度別居をする夫婦は夫婦の問題が子供へ与える影響を考慮しています。
夫婦喧嘩を子供に見せてしまったり、夫婦の仲が悪い事を子供は敏感に察知します。
その様な子供への視覚的、感覚的な影響を最小限に抑えるだけではなく、両親が離婚すると突然言われるよりも、少しの間だけ別々に暮らすだけだと説明をする事で、子供に状況を理解する時間をあげられるのです。
結婚生活を続けるために別居中に確認したいこと
問題に対するお互いの態度
結婚生活をこれからも続けるために、別居中に是非確認しておきたい事は今後の問題に対するお互いの態度です。
夫婦はチームですからどちらかが一生懸命に取り組んでも相手が協力をしないのであれば一緒に何かを達成する事はできません。
相手が問題に対して投げやりになったり問題を適当に扱ったりする事のないよう、今後も結婚生活を続けるのであれば、問題に取り組む2人の姿勢が同じであるかどうかを、お互いが冷静に考えられる別居中に必ず確認しておく必要があります。
考え方の違いに対してどの様に対応するのか
今後結婚生活を続けるのであれば、お互いの考え方の違いに対して今後どの様に対応するのかを確認する事が大切です。
結婚は全くの他人と人生を共に歩んでいくという事ですので、金銭感覚や優先順位など生活の基本となる部分での考え方が違うのは当然ですが、お互いにどこまで妥協できるのかをじっくり話し合う事が必要です。
別居中は冷静に物事を考えられるため感情的にならずに相手の事、自分の事を見つめ直す事ができるのです。
そしてきちんと2人で話し合う機会を設け2人が納得する事が必要です。
より良い結婚生活を続けるためにするべき事
今後よりよい結婚生活を続けるためにするべき事も別居中に是非確認する事が大切です。
お互いに感情的になると、なぜ一緒になる事を選んだのか、お互いをとても大切に想っていた気持ちなどを忘れてしまいがちです。
週末に2人だけで出かけるとか、曜日を決めて何か特別な事をするとか、結婚する前の2人の気持ちを思い出しお互いへの想いをどうすれば持ち続けていけるかを考える事が大切です。
別居中には冷静に考える事ができるので相手に対する根本的な気持ちを再認識できるのです。

離婚するために別居中に確認したいこと
今後の子供に関する事
残念ながら離婚する選択をした場合、離婚するために別居中に最初に確認したい事は今後の子供に関する事です。
親権や養育費、子供との定期的な面会、親として子供の学校行事への参加など、子供に関係する事は細かい事を含めるととてもたくさんあるます。
その都度、臨機応変に対応しなければならない状況もでてきますが、基本的な事は別居中に必ず確認しておく必要があります。
そして子供に離婚をどの様に説明するのか、これからの躾についてなど、夫婦が同じ考えを持っている事をしっかり確認しておかなければなりません。
財産をどの様に分けるか
離婚するために別居中に必ず確認しなければならない事は財産をどの様に分けるかという事です。
たとえ持ち家ではなかったとしても一緒に購入した家具や車などがあります。
すんなりと話がつく場合もありますが、話がこじれる可能性もあるので財産をどの様に分けるかは後回しにせず必ず別居中に話し合いを付けておく必要があります。
そして後々トラブルにならない様に口約束ではなく、必ず離婚協議書などの書面に書き記す事が必要です。
今後の2人の関係について
お互いに未練なく離婚するとは限らないため別居中に今後の2人の関係についてしっかりと話し合う必要があります。
離婚した後も子供を一緒に育てるパートナーとして仲良く友達の様に付き合いを続けるのか、それとも子供に対する責任を共有するだけで付き合いは完全に終わらせるのか、という事を2人で話しておきましょう。
どちらがだらだらと引きずってしまう関係はお互いの将来にとって良くありません。
子供のためにも、たまに家族で食事をしたり出かけたりといった付き合いを続けていければ良いのですが、何らかの理由でどちらかがその様な関係に否定的であるのならば、別居中にその事をしっかり話し合ってお互いが納得する必要があります。

冷静にならないと見えない事がたくさんある
離婚する前にまず一度距離をおく事で色々な事が見えてきます。
感情的になってしまうと問題の本当の原因やうまくいかない理由が見えなくなってしまいます。
別居する事でお互いに冷静になれるため、自分の本当の気持ちや、このまま結婚生活を続けるのか、それとも離婚するのかを落ち着いて考える事ができるのです。
結婚生活を続ける事がお互いにとって最良の選択ではないと決断するのは一度別居という冷却期間をおいた後でも遅くはありません。
離婚する前にまずは冷静になって、問題の原因やうまくいかない理由、自分の気持ちと相手の事、そしてこれからの事を考える事が大切です。
感情的になって出した結論を一生後悔するなんて事にならない様、冷静に結論を出してください。
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