離婚後、あなたと義実家の関係だけを考えるのであれば、付き合いは離婚と共になくなっていくのが自然な流れです。
ですが、孫がいる場合には離婚後に孫を今まで通り会わせるのか、会わせないのか、などといった問題が生じてきます。
このような場合は、お互いの意見や子供の意見も考えた上で結論を出さなければなりません。
今回は、離婚後の義実家との「付き合い方」をどのようにしていくか、孫を会わせる時の注意点や会わせ方、縁を切りたい場合の対応策など、様々なプロセスを流れに沿って、しっかり確認しながらご紹介していきます。
離婚後の義実家との付き合い方のパターン
離婚原因や離婚前の義実家との付き合い方によって異なる
あなたや孫が離婚後に義実家と付き合いを続けていくか、縁を切るかは、あなたと子供の父親との離婚原因や離婚前の義実家との付き合い方によって異なってきます。
離婚原因があなたサイドにあった場合は、義実家側があなたに憎しみや怒りを感じ、あなたやあなたの孫と会うことを拒むことがあります。
逆に、離婚原因が元旦那側にあった場合にも「あなたに合わせる顔がない」という理由からあなたやあなたの孫と関わらないようにしようと考える場合もあります。
どんな思いを双方が抱いているのかは、本人達にしかわからないものですが、まずはあなたやあなたの子供がどうしていきたいのか、自分自身の意志を明確にしておく事が必要です。
もし、あなたの子供が小さく、意思表示ができない場合は、あなたが子供の立場になり、子供にとって最善の方法を考えてみるとあなた達の方向性が少しづつ見えてきますので、時間を使って今後の付き合い方のパターンを考えるようにします。
今までと変わらずに関係性をもっていくパターン
あなたと子供の意思は、今まで通りの関係性を続けていきたい!と思い固まり、義実家も同じ気持ちだった場合は、離婚後も今までと変わらず関係性をもっていくというパターンになります。
ですが、今までと全く変わらず…というのは正直難しい事ですので、離婚が成立した後でのお付き合いという事は常に頭に入れておく必要があります。
離婚後は、あなたと義実家には何の関係性もなく、あなたと義実家の間には孫という繋がりしかありません。
今まで通り、何でも話せて、甘えられるという事ではなく、あくまでも「孫との良好な関係性の為」に自分がいるぐらいの気持ちでいる事が丁度いいのです。
孫だけたまに会わせるというパターン
状況によっては、お互いの気持ちが擦り合わずに孫だけたまに会わせるというパターンで取り決めが成立する場合があります。
義実家にとっては、離婚したとはいえ血の繋がりのある孫である事に変わりはありません。
女性側は、できればこのままフェードアウトしたいような気持ちになる方も多く、実際に離婚後に義実家に孫を会わせているケースは少ないです。
ただ、その辺りはやはりお互いの話し合いの元で下される決断になりますので相手の思いに出来るだけすり合わせながら状況をみていくといった判断もあります。
この時、1番大切にしなくてはいけないのが子供の心だという事は忘れないようにし、子供の気持ちや意見をあなたがしっかり確認し、義実家に伝えておきたいことがあれば、必ず事前に伝えて決まり事を作る事は重要です。
状況別にみる義実家との今後の付き合い方
孫に合わせるために
離婚後に義実家と孫を会わせるために忘れないようにしたい事は、あくまで子供の親権者はあなただという事。
孫と義実家の関わり方などや、約束の取り決めなども最終判断を下すのはあなたです。
あなたの意思に反して、義実家の要望に押し負けそうになっても出来ない約束はしないようにしてください。
今までの義実家との関係が良好であったとしても、離婚後に面会という形を取り始めると、たまにしか会えない孫を甘やかせ過ぎたり、泊まらせようとしたりあなたの思いに反する行動をしてくる場合もあります。
あなたが子供の父親と今でもスムーズに連絡を取り合える仲なのでしたら、義実家と孫の付き合い方についてしっかり話をしておき、言いづらい事は子供の父親から義実家の方へ伝えてもらって下さい。
縁を切るために
様々な事情があり、義実家と縁を切るためには全ての連絡手段を絶つ強い決断を持つ事です。
今後、一切義実家に関わらないと決めたという事は、血の繋がりのあるおじいちゃんや、おばあちゃんとあなたの子供との関係も引き離すといった事になります。
あなたや子供の未来に後悔ない決断ができるように、時間をかけて一つ一つ解決していくことをお勧めします。
未来のことも視野にいれていく
あなたや子供の父親がこの先再婚するかもしれないことや、した場合に新しく出来る家族の事も頭の隅に置き、未来のことも視野にいれて考えるようにしてください。
再婚した場合には、子供にとって新たなおじいちゃん、おばあちゃんができる事になります。
まだ子供の年齢が小さい場合、複数のおじいちゃん、おばあちゃんの存在に混乱してしまうかも知れません。
子供の年齢や精神状態を見つつ、出来る限りの真実を子供にも伝えて、状況の変化があった時に子供が納得して前を向く事が出来るような環境を整えてあげて下さい。
子供はあなたが思う以上に繊細ですが、小さいながらに状況判断ができるので、必要以上に我慢をしてしまう場合もあります。
本当は義実家との付き合いを続けたいのに、いい出せずに我慢している事もあります。

あなたと祖父母は他人になれても孫と祖父母の血縁関係は存続する
離婚後、あなたと祖父母は他人になりますので、双方の意思の元、関係を続けるのも、縁を切るのも自由です。
ですが、あなたと祖父母は他人になれても、孫と祖父母の血縁関係は存続していきます。
子供は小さなうちは親の言う事に従うことしか出来ませんが、だからといって子供の気持ちを蔑ろにしてしまうのは良い事ではありません。
その時の感情だけで動かずに、子供の気持ちや義実家の考えに出来るだけ寄り添ってみて、子供の為に出来る行動をするようにしてみて下さい。
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