家事も仕事も子育ても、全部1人でやらなくてはならないシングルマザーはいつだって必死です。
そんな何でもこなすシングルマザーだって普通の人間ですから、当然具合が悪い時だって機嫌が悪い時だってあります。
片親になってしまった事を、常日頃から無意識のうちに子供に対して申し訳ないと思っているシングルマザーにとって、子供に寂しい思いをさせない様に常に笑顔でいる努力をするのは当然の事です。
ですので、何らかの事情があるにせよ、シングルマザーが子供に笑顔を向けられない時はとても苦しく辛いものなのです。
しかし「子供に悪い事をしている」と罪悪感を抱き続けていると、子供との大切な生活をハッピーなものにできません。
今回は、シンママが子供に笑顔を向けられないのはどんな時か、そして苦しくて罪悪感を抱いた時の対処法をいくつかご紹介します。
シングルマザーが子供に笑顔を向けられない時
体調が悪い時
シングルマザーが子供に笑顔をどうしても向けられないのは、自分の体調が悪い時です。
ちょっとした風邪など、軽い症状の時にはまだ笑顔で子供と接する事はできますが、重い生理痛、吐き気を伴う片頭痛、インフルエンザなど、寝込んでしまうほどに体調が悪い時には、子供に笑顔を向ける事ができません。
少し大きい子供であれば、母親の体調が悪いという事を理解できますが、まだ年齢の低い小さな子供だとなかなかそうはいきません。
特に1人っ子の子供だと、常にお母さんと一緒にいたい、お母さんと遊びたい、という気持ちが強いのでとても寂しい思いをさせてしまいます。
そんな寂しい子供の様子を見た母親は、ただでさえ具合が悪くて辛いのに、罪悪感を抱く事で更に辛い思いをしてしまうのです。
子供に反抗された時
子供に反抗された時には、当然子供に笑顔を向ける事はできません。
子供はある一定の年齢になると自分の意思をしっかり持ち始めるので、それまでは母親の言う事を素直に聞いていた子供が、突然口答えをして反抗するようになります。
自分の意思を持つようになった事を成長の一環として喜ぶべきですが、子供の為に色々な事を我慢しながら頑張っているシングルマザーにとって、子供に反抗されるというのはなかなか耐え難い事なのです。
いくら子供が成長している証だと分かってはいても、そんな時には怒りの気持ちの方が大きくなってしまい、当然子供に笑顔を向ける事はできません。
子供に元夫の方がいいと言われた
子供に元夫の方がいいと言われたら、いくら努力をしたって子供に笑顔を向ける事はできません。
元夫との間には何かしらの問題があり、離婚するという結果になったのですが、子供にとって元夫は唯一の大切な、そして大好きな父親です。
母親だってもちろん、子供が父親の事を大好きだという気持ちを大切にしたいと思ってます。
でも、日頃から大変な思いをして子供の面倒をみているのに、それでも父親の方がいいと言われてしまったら、母親はとても大きなショックを受けてしまい、笑顔でいる事なんてできません。

笑顔ではない母親をみて子供は何を思う?
とても不安になる
笑顔ではない母親をみると、子供はとても不安になります。
実際に母親は、辛い思いや大変な思いをしているのかもしれませんが、それを子供が推測する事はできません。
家で唯一頼れる大人である母親が元気がないのを見ると、子供は何が問題なのか分からずに、ただひたすら不安な気持ちになってしまいます。
自分のせいだと思う
母親が自分に笑顔を向けてくれないと、子供は自分のせいだと思ってしまいます。
自分が何か悪い事をしたから、あるいは自分の事が嫌いだから、自分に笑顔を向けてくれないのだと思ってしまうのです。
母親にとっては、単に疲れているだけ、頭が痛いだけ、あるいは職場で抱えている問題が心配なだけという理由かもしれませんが、子供は母親の考えを読む事はできません。
自分の事を役立たずな人間だと思う
元気のない母親を見た子供は、そんな母親を助けてあげられない自分の事を役立たずな人間だと思ってしまいます。
いつも頑張っている母親の事を、なるべく助けてあげたいと子供なりに思っています。
だから母親にずっと元気がないと、自分は母親に何もしてあげられないんだと感じてしまい、自分は役に立たない人間なんだと思ってしまうのです。

シンママが苦しくて罪悪感を抱いた時の対処法
子供にきちんと理由を説明する
シンママが辛くて罪悪感を抱いた時の対処法としてあげられるのは、まず子供にきちんと理由を説明する事です。
シングルマザーも人間ですから気分次第では笑顔になれない時だって当然あります。
そんな時は、具合が悪い、疲れている、嫌な事があった、など子供が分かるようにきちんと説明してあげましょう。
そうすれば、子供も無駄に心配しないですみます。
子供と話をする
子供と話をする事も、母親が罪悪感を抱いた時にとても役立つ対処法です。
母親の方から一方的に話をするのではなく、子供がどう思っているのかをしっかりと聞いて、そして母親がどう思っているのかをしっかりと子供に伝えるのです。
そうする事で、母親が笑顔でいられなくなる理由を伝える事ができますし、子供からは反抗する理由など実際に子供が何を考えているのかを聞く事ができます。
理由があるのだから仕方がないと割り切る
罪悪感を抱いた時の対処法の一番最後は、笑顔になれない理由があるのだから仕方がないと割り切る事です。
あくまでもこれは、子供にきちんと説明をしたり、子供ときちんと話をした後の話です。
母親にだって感情があり、何があっても笑顔でいるという事はできません。
でも、笑顔になれない理由を子供にきちんと説明しているのであれば、笑顔になれない理由があるのだから仕方がない、と割り切って考えてもいいのです。
理由さえ分かっていれば、子供だって嫌な気分になる事はありません。

完璧な人間なんていない
シングルマザーとしては、子供には常に笑顔を向けていたいものです。
それでもどうしても笑顔を向けられない時があり、そして必然的に罪悪感を感じてしまうのです。
でも、笑顔になれない理由を子供にきちんと伝えているのであれば、子供に笑顔を向けられなくても罪悪感を感じる必要はありません。
完璧な母親よりも、本当の気持ちを正直に伝えてくれる母親の方が、子供は身近に感じる事ができるはずです。
母親と子供がお互いに本当の自分を全て見せられる、そんな素敵な親子関係を築くために、子供としっかりコミュニケーションをとりましょう。
そして無理して作った偽物の笑顔ではなく、本物の笑顔が溢れる家庭を子供と一緒に作りましょう。
コメント