毎月の食費、子供の教育費、自分のことは後回しにしているのに…今月は「お金が足りない!」とピンチになったことがあるシングルマザーは意外に多いです。
シングルマザーにとって切実な悩みはいろいろありますが、一番は「お金のこと」だと思います。
昨今、シングルマザーが子育ての悩みは相談しやすい環境になりつつある中、お金のことは聞きにくく相談しにくいのはみんな同じ。
今回は、お金が足りない時にどうしたらいいのか、受けられる支援にどんなものがあるのか…また、お金の調達方法をお伝えしていきます。
シングルマザーだから受けられる支援やあなたが出来るお金の調達方法を理解して「お金が足りない」ピンチから脱出して、子供と穏やかな生活を目指しましょう。
シングルマザーでお金が足りなくなる状態や原因
子供の成長で「食費」が意外にかかるようになる
子供が成長することで、お金が足りなくなる原因のひとつが「食費」です。
幼児や小学低学年の時には気にならなかった「食費」は、子供の成長とともに意外にかかるようになります。
時に男児の場合は常に「お腹が空いた」と言うようになり…食事だけでは足りなくなることもあります。
お金がないから、子供に我慢させるのは親としては工夫したいもの。
お腹に溜まりやすい粉もの料理や量増し料理などのレパートリーで乗り切ることも必要です。
それでも「お金が足らない」「食費をなんとかしたい」場合は、地域のNPOが主催する「こども食堂」や「フードバンク」などを利用することを検討しましょう。
中学への進学・受験・塾…必要な費用が増える
中学に進学することで制服や規定のジャージ、部活に必要な費用や受験に備えて塾に行くことになったりすると「お金が足りない」というシングルマザーもいます。
子供が小さい内は、お金がかからないから貯金するというシングルマザーがいる一方、それは分かっていても貯金する余裕がないシングルマザーもいます。
保育園に子供を預け、バリバリに仕事を頑張るシングルマザーがよく思うのは「収入が上がると保育料も上がる」という点です。
保育料を払うために働いているのか、貯金するために働いているのかわからなくなる現状に陥るシングルマザーもいます。
高校受験を目前に塾を検討しつつも「お金が足りない」とあきらめているシングルマザーも多いですが、地域に大きな大学がある場合は大学生がボランティアで家庭教師をしていることもあります。
また、NPOなどで宿題を教えてくれる団体もあるので、小学生の時から少しずつ学力をつけておくことができますよ。
子育てと仕事の両立のため転職や正社員からパートにシフトチェンジするから
離婚を期にシングルマザーになると、子育てとの両立を考え仕事のシフトチェンジを行うことで収入が減ってお金が足りなくなることがあります。
離婚前は、夫や義母などの協力もあり正社員として働けていたことをお金が足りなくなる現状を目の前に気付く方もいます。
お金が足りなくなる原因は、生活のレベルがなかなか下げることができず…離婚前と同じような生活をしてしまうこともひとつです。
生活の質を上げることは簡単でも下げることは困難ですが、収入に見合った節約も必要になる事を肝に銘じましょう。
お金が足りなくなった時に受けられる支援
「就学支援金」を利用して学費を援助してもらう
小学校や中学校は義務教育で学費もかかりませんが、お金が足らなくて大変な時期は「就学支援金」を利用することで給食費を免除してもらえます。
また、PTA会費や修学旅行費、副教材費なども一旦支払った後に指定した銀行口座へ返金してもらえます。
平成26年4月からは、文部科学省による「高等学校等就学支援金制度」も開始され市町村民税所得が規定額未満の場合に授業料等の支援が受けられます。
義務教育でなくなる高校での授業料は、シングルマザーにとっても大きな負担になるため、事前に手続きの方法を把握しておくと良いでしょう。
また、自治体によって独自の教育支援もあるためこれを期に調べておくのも良いでしょう。
「母子寡婦福祉資金」を利用する
母子寡婦福祉資金には12種類の貸付があり、いろいろな用途に使えます。
具体的には、引っ越しにかかる敷金・礼金などに利用できる「転宅資金」や生活維持のための資金(母子家庭7年目未満までが対象)として利用できるのが「生活資金」です。
シングルマザーでもカードローンなどの利用がなく返金の見込みがあれば、母子寡婦福祉資金の審査に通ります。
母子寡婦福祉資金は、連帯保証人になってくれる人がいれば、無利子で借りられるメリットはありますが審査に1か月ほどかかることがデメリットです。
12種類の貸付の中には、20歳以上の子供が結婚する時に必要な資金として利用できる「結婚資金」というものもあります。

母子生活支援施設への入所することを検討する
実家や身内に頼れる場合は良いのですがそれも出来ない場合には、母子生活支援施設への入所することを検討するのもひとつでしょう。
出費を減らし将来のためのお金を調達する期間を設けるためと割り切ることです。
母子生活支援施設には、母子の保護や子供を見守る役割もあるため保育士や小学校の教員資格を持った寮母や看護師もいます。
細かな規則や集団生活の窮屈さはありますが、収入に応じた賃料でシングルマザーによっては無料で利用することも可能です。
また、シングルマザーだからこその悩みなどもお互いに共有できることもありますし、孤独感が軽減できることも利点でしょう。
母子生活支援施設によっては、夏休みや冬休みなどの長期休暇中の子供たちのために海水浴やスキー、動物園などへの遠足などの企画があり子供にも良い思い出を作ってあげられます。
シングルマザーができるお金の調達方法
一時だけ…実家や身内に頼る
お金を調達するのが困難でも、米や味噌などの食料を分けてもらうことや週に何度か実家で食事をさせてもらうなど、両親に甘えてるのも方法です。
もし可能であれば、実家に身を寄せ家賃や食費を貯金に回すことも検討しましょう。
直接、両親や身内にお金を借りることが可能であればそれもひとつですが…両親が高齢な場合や身内と疎遠だったりする場合は難しいという方もいます。
自立した人ほど両親に頼ることを避ける傾向がありますが、自分の将来のために子供のために安定した貯蓄を蓄える期間は必要です。
シングルマザーでも借りられるローンを利用する
子供の進学などで大きな出費があり「お金が足りない」場合の調達方法として、銀行のローンやカードローンを利用があります。
岐阜県に本社のある「岐阜共立銀行」には「シングルマザー応援ローンTetote」というものがあり、パートでも貸付が可能で複数の未成年のお子様を子育て中のシングルマザーの場合は、融資金利を年0.5%引下げするサービスを設けています。
このように、地方銀行の中にはシングルマザーに優遇しているローンもあるので、一度あなたの地域で利用できるものがないか調べてみるものひとつです。
ただ、銀行のローンなどは審査が厳しく時間がかかるため急な出費には適していません。
カードローンは、審査が簡単なことがメリットですが、上限金利が実質年率18.0%と銀行より高くなります。
そのため、銀行カードローンの審査に通らなかった場合の最終手段として、検討するのがよいでしょう。
スキマ時間に「ポイントサイト」を活用…ポイントを現金化できるものもある
スキマ時間で簡単にポイントを獲得でき、シングルマザーでも「稼ぐ時間」に変えることができるのが「ポイントサイト」の活用です。
通称「ポイ活」はシングルマザーでなくとも、多くの主婦に大人気でInstagramなどで活用法や月のポイントを公表する方などもいます。
ゆっくりと座る時間もないくらいに忙しいシングルマザーでも、スキマ時間を有効に使い、「ポイント」を貯めて他のショッピングに利用できるのが「ポイントサイト」です。
子供と一緒に楽しみながら収入を増やすことができるので、時間のないシングルマザーにとっても一石二鳥です。
ポイントサイトによっては、ポイントを現金や楽天ポイント、d-ポイントに交換できるものもあります。



お金が足りなくなる前に…対策を立てることが大切
上記でお伝えした「就学支援金」「母子寡婦福祉資金」には審査があり、結果が分かるまでに1、2か月かかる…場合によってはそれよりかかります。
就学支援金は入学時に学校側からお知らせしてくれることもありますが、義務ではありません。
急な出費で「お金が足りなくなる」こともありますが、多くの場合は少しずつ生活の中でお金が足りなくなることを実感しています。
日々の節約をすることはもちろん、収入と出費とのバランスを把握しておくことも大切ですし、お金が足りなくなる前にピンチを回避する方法を把握しておきましょう。
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