離婚する原因や理由は色々あります。
理由はどうであれ、子供を傷付けたくないという気持ちから、離婚する事になった本当の理由を子供に伝えない親がたくさんいます。
しかし子供にとっては、両親がどうして離婚する事になってしまったのかという事は、とても気になる事なのです。
小さい子供なら何とかごまかす事ができますが、色々な事を理解し始める中学生の子供に、なぜ離婚したのか本当の理由を聞かれた時、適当にごまかす事ができず対処法に困る親がたくさんいます。
今回は、どうして離婚したのかを中学生の子供に聞かれた時の対処法に悩むシングルマザーのために、いくつかの対処法をご紹介します。
中学生の子どもが両親の離婚の理由や原因を知りたい心理
本当の事を知りたい
中学生の子供が両親の離婚の理由や原因を知りたい心理は、ずばり、子供が本当の事を知りたいという心理です。
離婚の理由は色々あり、そして離婚する直前の家庭の状況もそれぞれ違います。
あからさまに夫婦仲が悪い家族もいれば、表面上は上手くやっていた夫婦もいます。
しかし、たとえ子供にも分かるほど家庭内が冷え切っていたとしても、なぜ両親がそこまで仲が悪くなってしまったのか、そして両親が実際どんな気持ちでいたのかは子供には分かりません。
家族が一緒に暮らす事ができなくなってしまうくらいの大きな理由があったわけですから、子供がその理由を知りたがるのは当然です。
家族の中で自分だけが大切な事を知らされていないと感じる
離婚の理由は夫婦の間の問題ですが、子供だけ本当の事を教えてもらえないでいると、家族の中で自分だけが大切な事を知らされていないと感じるのも、子供が本当の離婚理由や原因を知りたい心理の一つです。
大人の問題を、子供にわざわざ伝える必要はないと考える親が多くいますが、子供も含めての家族です。
家族で生活する事ができなくなってしまうほどの理由を子供に隠し続けていると、子供は、家族のとても大切な事を自分だけ共有させてもらえないと感じてしまいます。
子供を守るために、本当の事は言うべきではないと考える大人はたくさんいますが、子供はその様な親の勝手な「思いやり」をありがたく思いやりとして受け止める事はなく、自分だけ除け者にされていると感じてしまいます。
両親の本当の人間性を知りたい
自分の両親の本当の人間性を知りたいというのも、中学生の子供が両親の本当の離婚理由や原因を知りたい心理の一つです。
一緒に住む事ができなくなるという事は、当然、父親と母親の間に何か大きな問題があるという事を、中学生になれば簡単に想像できます。
自分にはとても優しい父親を、なぜ母親が受け入れられなくなったのか、なぜ父親が母親に対してひどい事を言うのかなど、両親としての父親・母親ではなく一人の人間として、両親がどの様な人間なのかという事が知りたいのです。
両親が一人の人間として、相手をどの様に扱っていたのかを知りたいのです。


「どうしてママはパパと離婚したの?」中学生に聞かれた時の対処法
正直に理由を話す
中学生の子供に「どうしてママはパパと離婚したの?」と聞かれた時の対処法は、子供に正直に理由を話す事です。
子供を傷付けたくないから、という優しさから、本当の事を言わない親はたくさんいます。
しかし、後で本当の事を知ってしまう方がよっぽど子供を傷付けます。
本当の事を知ってしまいショックを受ける子供もいます。
大好きな父親の本当の姿に幻滅してしまう子供もいます。
しかし真実を隠し続けていると、子供は「どうしてたったそれだけの理由で、お父さんが出て行かなくてはならなかったんだろう」などと、ずっと疑問を抱えたまま成長する事になります。
そして、全く関係のない理由とこじつけたり、自分のせいだったのかもしれないと自分を責めてしまう子供もいます。
真実を伝えた時の一瞬のダメージは大きくても、長い時間をかけて少しずつ与えるダメージに比べたら、一瞬で受けた傷の方が治りやすいのです。
子供の父親の悪口を言わずに理由や気持ちを説明する
子供の父親の悪口を言わずに理由や気持ちを説明する事も、中学生の子供に離婚理由を聞かれた時の対処法の一つです。
離婚する事になった理由がたとえ借金や暴力だったとしても、子供の父親の悪口は絶対に言ってはいけません。
父親がどんなひどい人間だったとしても、子供には大切な父親なのです。
しかし、母親が父親の事を悪く言わなくても、中学生であれば良い事と悪い事くらいは分かるので、父親が悪い事をしたという事は子供自信が判断できます。
子供には本当の離婚理由や原因と、自分が父親に対してどの様に感じていたのかだけを伝え、父親に対する判断は子供に任せるようにしましょう。
離婚したからといって子供への愛情は変わらない事を強調する
子供に離婚の本当の理由を説明する際には、離婚したからといって子供への愛情は変わらないという事を、必ず強調しましょう。
両親は離婚する事になってしまっても、父親と子供の関係、または母親と子供の関係は一生変わらないのだという事をしっかり伝える必要があります。
離婚してしまったとしても、両親が自分の事をしっかりと考えてくれていると分かった子供は安心できるのです。
今まであった家族の形は変わってしまっても、親子の形は変わらないという事をしっかりと伝えてあげましょう。
子供も家族の一員として真実を知る権利がある
中学生の子供から、どうして離婚したのか聞かれた時に、本当の原因を全て話す事が必ずしも正しい対処法ではありません。
本当の原因が、子供にはショックが大きすぎる場合もあります。
子供には、家族が一緒に生活できなくなった理由を知る権利があります。
しかし心のケア、そして真実を伝えるタイミングを見計らう事がとても大切なのです。
真実を伝えられない場合は嘘で隠すのではなく、少し違った言い方で伝えましょう。
そうすれば子供が真実を知った時、あなたに嘘をつかれたとショックを受ける事はありません。
子供を傷付けない様に守る事が、必ずしも子供を守っているわけではないのです。
子供の知る権利を尊重して、子供の心の強さ、そして判断力を信じましょう。
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