子連れ離婚を決めた女性に知って欲しいことがあります。
それは、子連れ離婚をすることで失う感情と得られる感情があるということです。
結婚生活を送る毎日からシングルマザーとしての生活に変われば、これまで当たり前にあった感情の一部分を失い、その変わりに得られる感情があるということ。
また、子連れ離婚での母子家庭での生活は張りつめない方が幸せになれる理由も併せてお伝えしますので、ぜひ覚悟を決めて前に進みましょう。
子連れ離婚をして失う感情ってどんなもの?
誰かに寄り添いたい・支えて欲しいという気持ち
子連れ離婚をして失う感情は「誰かに寄り添いたい」「支えて欲しい」という気持ちです。
シングルマザーは自分の責任において子供を育て上げる目標を持ちますので、「甘えてはいけない」と感じる傾向にあります。
筆者も離婚する際には、家族や周囲の人に「誰にも頼らずに生活をするから!」と宣言をしたことがあり、それは「心配させたくない」という気持ちからのものでした。
実際に、子連れで離婚をすると自分を愛してくれる人はとても心配してくれます。
しかし、そこで「寄り添ってほしい」「支えて欲しい」と思うと、甘えているように感じられて、シングルマザーとしてしっかりと生活を送れていないのではないかと不安になるのです。
「自分で出来ることは自分で」という意識が強くなります。
母親としてだけの役割への意欲
母親としてだけの役割への意欲、こちらも子連れ離婚すると失われる感情だと言われています。
結婚をしていれば、子供の前で「母親」としてだけいれば良いものです。
しかし、シングルマザーになれば、母親としての自分は当然のこと、時には父親役になったり友達のような関係になったりしなければなりません。
働く姿を敢えて見せて、お手伝いをしてもらったり、ママの帰りが遅くても寂しがらせないようにしたりします。
「この子の母親」という感情はある意味薄れ、多くの姿を見せなければ!と思うようになるのです。
母子家庭の親子は、人と人との関係であるケースが少なくありません。
一人の時間が欲しいという欲望
「一人の時間が欲しいという欲望」も子連れ離婚すると失われる感情です。
確かに「たまには一人になりたいな」と感じるかもしれませんが、それは子供が大きくなるまでは現実的な欲望ではありませんので、すぐにそんな感情はなかったことにします。
自分自身で打ち消すのです。
結婚していれば、夫に子供と過ごしてもらい、友人と食事にいったり趣味を楽しんだり出来ますが、子供にとっての保護者は母親ですから、なかなかそんなことは出来ません。
職場と自宅の往復で、仕事をしない時間は子供と過ごすという母子家庭も多いもの。
望んでも手に入らない間は「一人の時間が欲しい」などと思わないように意識しています。
子連れ離婚で得られる感情は?
「私だけの家族を守りたい」
子連れ離婚で得られる感情は「私だけの家族を守りたい」というもの。
もちろん、夫と結婚生活を送っていた時にも感じていたものですが、シングルマザーになるとその思いを強くさせます。
あなたにとっての家族は子供だけだから。
子供にとっての家族もあなただけという状況は、失うことへの恐怖さえ感じます。
あなたの手で守り抜くことは、親子で幸せになるということ。
そこに執着してもおかしくない環境に身をおいています。
小さな輪だからこそ、シングルマザーにとっての心の拠り所となり、守りたい意識を常に感じています。
成長し続けたいという希望
成長し続けたいという希望も、子連れ離婚をして得られる感情です。
シングルマザーの多くは、現状に不安を感じ、未来を心配しています。
金銭面のこともそうですが、これからの人間関係や仕事のこと、老後のことなど心配し始めたらキリがありません。
夫という相談できるパートナーはいませんので、自分の力で道を切り拓かなければならないのです。
その結果「成長し続けたい」と感じます。
勉強をして資格を取ろうかな、資産運用について考えてみようかな。
素敵な生き方をしているあの人を真似してみようかな、など。
世のシングルマザーが輝いているのは、このように成長したいという意欲があるからなのです。


誰かのためにという思いやり
誰かのためにという思いやりを持つのも、子連れ離婚して得られる感情です。
結婚生活を送る中でも、もちろん抱いている感情なのですが、その矛先はシングルマザーは広いということ。
思いやりを表したいと思う対象が広く、家庭内だけに留まっていません。
仕事で関わる人、友人、子供を通して繋がる人など。
愛想がよく、ニコニコしているシングルマザーを見かけることが多くあるのはこのためです。
忙しい中でも「誰かのために」と子供の通う保育園や学校などで役員を引き受けたり、大変なことを率先してやってくれたり。
これは、先行きへの不安を常に抱えているから。
「私に何かあったらどうしよう」という気持ちは、子供のこれからを心配させます。
孤独に母子家庭として生きるよりも、多くの人と関わり合い、自分たちを知ってもらおうとします。
決して、誰かに頼るつもりはなく、自分に何かあった時に子供に優しく接してもらえるように、思いやり溢れる行動を多くの人にしたいと思うようになるのです。
シングルマザーが気持ちを張りつめる原因
余裕のない生活だから
シングルマザーが気持ちを張りつめる原因は、余裕のない生活だからというもの。
毎日時間に終われ、あっという間に夜を迎えているシングルマザー。
結婚していれば夫との家事は役割分担の上でこなすことが出来ますが、それも子供が幼い内は一人でこなさなければなりません。
仕事と家事をしているだけではないのが現実。
子供の保育園や学校行事への参加、地域の行事への参加、実家との行き来など、こまかい用事で毎日が埋め尽くされています。
余裕のない生活をしていると、「あれをしなきゃ、これもやらなきゃ」と常に気が張った状態に。
信用できるのは自分だけ、と感じているシングルマザーも多く、常にアップアップの状態で過ごしていますので、張りつめた気持ちになりやすいのです。
お金のことばかり考えているから
シングルマザーが張りつめる原因は、お金のことばかりを考えているから。
ある程度の預金を持っていたとしても「自分が体を壊したら仕事は出来ない」「大きな出費があったら生活ができない」「節約しなきゃ」という思いを抱いています。
事実、お金はいくらあっても安心出来るものではありません。
特に母子家庭のように一馬力で子育てをしていると、不安で仕方ないものです。
充分な預金がないという女性も多く、シングルマザーの貧困は時に世間で話題になるほどです。

常にお金の心配をしていると、気持ちに余裕が生まれません。
「子供に不自由な生活をさせたくない」と思えば、がむしゃらに働いたり、節約や倹約のことばかり考えたり。
一円でも無駄にしないという意識にばかり目が向くと、気が張り詰める原因となります。
生活の中心や将来への思いは子供に対してのものばかりだから
生活の中心や将来への想いは子供に対してのものばかりですから、それがシングルマザーが張りつめる原因になることも。
母親はいつも子供の幸せを願うものです。
しかし、そればかりになるのは、一人で子供を育てているからだという側面も。
責任感が強く、幸せになる子供を想像して日々努力をすることは悪いことではありませんが、自分に対して無頓着になるデメリットがあるのです。
「自分よりも子供」と考えることで、自身の心理状態を体調の変化に気付きにくくなります。
それだけいつも張りつめていると言えます。
母子家庭でも気持ちを張りつめない方が幸せになれる理由
母親に余裕があると子供が安心する
母子家庭でも気持ちを張りつめない方が幸せになれる理由は、母親に余裕があると子供が安心するからです。
気持ちが張りつめた状態は、やらなければならないことや考えるべきことで頭がいっぱいというもの。
それはイコール、気持ちに余裕がない状況です。
気持ちに余裕がなければ単純なことで笑えなくなりますし、ちょっとした子供の変化にも気付けません。
子供は母親と同じ空間にいても寂しさを感じます。
子供にとっての母親はとても大きな存在ですから、ママが笑っているだけで安心するのです。
何でもないことに対しても大笑いが出来るような母親ならば、一緒にいて楽しいだけでなく、幸せを感じる子供も少なくありません。
心配を募らせる、不安を感じる子供は情緒が不安定になってしまいます。
親子で新しい発見ができる
シングルマザーの気持ちを張り詰めない方が幸せになれる理由は、親子で新しい発見が出来るから。
気持ちが張りつめていると、視野が狭くなり、毎日が単調なものになりやすいものです。
何もトラブルなく過ごすことは良いことですが、子供にとっては新しい発見こそが成長を促す効果があります。
視野を広くし、親子で小さくても新しい発見ができるようになれば、あなたが身近で子供の成長を感じられて、幸福感で包まれます。
視野を狭めずにいるためには、一つのことや不安なことに固視しないことですから、やはり気は張りつめない方がいいのです。
より良い生活を見つけられる
より良い生活を見つけられるから、こちらもシングルマザーが張りつめない方が幸せになれる理由です。
「今の生活を守ろう」と気を張り詰める場合が多いのですが、、果たして本当にその生活がベストでしょうか。
もっと過ごしやすく、不安を感じない生活があるかもしれません。
それを発見するためには、張りつめた気持ちを解放し、リラックスして視野を広めなければなりません。
情報に触れる時間を作ったり、気になることに挑戦したりするためには、気持ちや頭が柔軟でなければなりません。
実は、不幸な生活を守り続けているなんてことがないようにしましょう。
張りつめた気持ちを解放し、リラックスする方法
自然を感じられる場所に出掛ける
張りつめた気持ちを解放し、リラックスする方法は、自然を感じられる場所に出掛けるというもの。
自然には大きなエネルギーがあります。
スピリチュアルな話ではありません。
太陽を浴びると、ビタミンが吸収され、意欲が湧き起こる効果があるのは有名は話。
子供と共に自然豊かな場所に散歩に出掛けたり、なかなか出掛ける時間がない場合には、絵画などに触れるのも一つの手です。
自然と心が落ち着き、視野が広がることを感じられます。
周囲の人を観察する
周囲の人を観察するのも、張りつめた気持ちを解放してリラックスする方法です。
何となくで構いませんので、周囲の人を観察しましょう。
汗をかいて仕事をしている人、目標に向かって努力をしている人、失敗をして落ち込んでいる人など多くの人を見かけられます。
その多くの人はみな、何かを守るために生きていて、あなただけが不幸な生活をしているわけではないと気付かされるのです。
また、上手く手を抜いて心のバランスを保っているような人も見つけられるはず。
真似したいな、こんな人になりたいなと思うことは、家庭内にだけ向けられていた視界を広くさせる効果もあり、自分自身の成長にも繋がります。
「私はそこまで不幸ではないかもしれない」「私は頑張っている方かも」なんて思うこともあります。
適当さを身に着ける
子連れ離婚を決めたあなた、最初から気持ちが張りつめないようにしましょう。
どうしても、子供との生活を想像すると「私ががんばらないといけない」という気持ちになりますが、それでは親子で辛い思いになってしまいます。
子供と共に楽しく過ごす、を意識して子供との幸せな生活を手に入れてください。
あなたが笑顔で過ごせる方法を模索しましょう。
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