子育てをしていてイヤイヤ期について悩むお母さんは多いです。
しかし、イヤイヤ期って何?どう対処したらいいのかと思っているはずです。
実際にイヤイヤ期は「〇〇な時は△△にしましょう」という具体的な対処法がありません。
子どもは1人1人違うのですから、イヤイヤの出し方ももちろん違います。
その子どもに合った対処をすることが1番の対処法になります。
「お母さんだから子どものことは自分が1番分かっている」と思っているかも知れませんが、子どものことを客観的に見ることができるのは保育士だったりもします。
イヤイヤ期に立ち向かう為にも自分以外の対処法も知っておくと、対処法のレパートリーが増えるので役に立ちます。
1つの対処法しか知らなければ、お母さんがしんどくなってしまいます。
また、子どももいつも同じ対処法だと余計にイヤイヤになってしまうこともあります。
その為にも対処法を沢山知っておくことをお勧めします。
2歳3歳のイヤイヤ期って何なの?
「イヤイヤ」は自我の芽生え
「イヤイヤ期」とは、子どもが大人の声かけに対してなんでも「イヤ」ということを言います。
実際に本当になんでも「イヤ」と子どもは言ってきます。
保育園でも保育士が「トイレに行こう」「ご飯食べよう」「お部屋に帰ろう」と大人が誘うと「イヤ」と言って、泣いて子どもが訴えてくることは沢山あります。
その時に、子どもは何か他にしたいことがあるから「イヤ」と言っていたり、その行為がイヤで「イヤ」と言っています。
「イヤ」には、子どもなりの理由が必ずあるのです。
0〜1歳までは大人が育児をしてあげるので「〇〇しようね」と言う大人の声かけに対して子どもはしてもらっているので「イヤ」と言うことはほとんどありません。
しかし、2歳は自我が芽生えてくる時期であり「〇〇がしたい」という明確な気持ちが出てきます。
その気持ちと違うことを大人が言うので「イヤ」となってしまい、「イヤイヤ期」と呼ばれます。
だから、子どもがなんでもかんでも「イヤ」と言っているのではなく何か子どもなりの理由があると考えてみましょう。
そうすると「イヤイヤ」にも意味があるんだなと思うことができ、向き合うことができるようになりますよ。
自分で決めたいという思い
2歳になると自分と他人の違いが分かるようになってきます。
例えば「僕は男の子、〇〇ちゃんは女の子」と友だちの違いを感じるようになります。
そんな時に「イヤイヤ期」がやってきます。
自分と他人との違いがわかるからこそ、物の違いも分かり「こっちの服がいい」「このズボンはイヤ」というこだわりが出てきます。
2歳の子どもが毎日同じ服を着たがったりするのも、物の違いが分かり「この服が着たい」という思いがあるからなのです。
しかし、大人がその理由を分かっていないと子どもは服を着る度に「イヤ」と言います。
この時に「〇〇がイヤ」と言えれば大人も分かるのですが、まだまだ自分の気持ちを上手に伝えることができないので、余計に「イヤイヤ」になってしまいます。
2歳になると「自分で決めたい、選びたい」という気持ちが出てくることを覚えておきましょう。
そうすれば、子どもに選ばしてあげることができるので子どもも満足することができますよ。
「イヤイヤ」には子どもの気持ちが短縮されているので大人が読み取ってあげましょう。
子どもが成長しているという証拠
「イヤイヤ期は大人を困らせていること」と思っている人も多いはずです。
でも、それは違います。
確かにイヤイヤ期は子どもが何をするのにも「イヤ」と言って反抗してきてお母さんも疲れてしまいます。
毎日「イヤイヤ」と戦っていると「なんでイヤばっかり言うの」「育て方がいけなかったのかな」と考えてしまうこともあるはずです。
しかし、子どもにとって「イヤイヤ」はとても大切な成長段階なのです。
先ほどお伝えしたように子どもの「イヤイヤ」には必ず意味があります。
まだ自分の気持ちを言葉に出来ない子どもたちが、一生懸命に何かを「イヤ」と伝えているのですから、それを大人は受け止めてあげる必要があります。
そうしていくことで子どもはまた成長し、「イヤイヤ」ではなく他の方法で自分の思いを伝えられるようになっていきます。
子どもの成長の為にも大人は向き合っていかなければならないことなのです。
イヤイヤ期は大人を「嫌いだから」「困らせたいから」ではないことを知っておきましょう。
2歳3歳のイヤイヤ期の正しい対処法とは?
子どもに選ばしてあげよう
子どもの「イヤイヤ」にも様々な種類があります。
なので、これは方法の1つとしてお伝えしていきます。
例えば、子どもが「何かに行きたくない」と言っている時の対処法です。
その例として「保育園に行きたくない」と言っている子どもに「なんで行きたくないの」「保育園は行かないと行けないの」と大人が言っても子どもは分かってくれません。
そうではなく、子どもが何かが「イヤ」と言っていることを考えて「Aの靴とBの靴どっちを履いて保育園に行く?」と言うと子どもは「こっち」と選んですんなり保育園に行くこともあります。
これは靴が「イヤ」でイヤイヤしている時の例になります。
その時の対処法として、自分で選ぶと子どもは納得することが多いです。
「自分で決めた」という事実が大切になってきます。
また「トイレに行きたくない」という子どもにも「トイレに行こ」という事にこだわらず「パンツどっち履く?」と言い方を変えるだけで「こっち」と言ってトイレに行くことがあります。
これも子どもに選ばしてあげる方法ですが、大人の声掛けを変える事がポイントになります。
子どもは大人の言い方1つで簡単に変わったりします。
「イヤ」と言っている子どもにずっと同じ声かけをしても意味がないですし、逆効果のことが多いので、言い方を変えることも覚えておきましょう。
何も言わずに側で見守ろう
子どもの発達には個人差があるように「イヤイヤ」にも個人差があります。
激しい子どもは激しいですし、イヤイヤがほとんどない子どももいます。
保育園でも様々なイヤイヤを見てきましたが、激しいイヤイヤには何も言わずに見守ることも必要になってきます。
何もかも「イヤ」となっている子どもに、大人がどんな声かけをしても「イヤ」となってしまうので、落ち着くまで側で見守り落ち着いたタイミングで、話しすると子どもも話を聞いてくれます。
大人も感情的になっている時に、色々言われても聞けないことがあるのと同じです。
しかし、保育園では時間があるのでこれをしてあげることができますが、家だとなかなか厳しいこともあります。
時間に余裕がないとお母さんもイライラしてしまい、余計に「イヤイヤ」が激しくなることもあります。
なので、イヤイヤ期の時期には時間に余裕を持っておくことが大切になります。
そうすれば、子どものことを待ってあげられる余裕や見守ってあげれる余裕が生れます。
その余裕が子どもの「イヤイヤ」を防ぐ対処法になりますよ。
まずは、子どもに共感してあげよう
子どもが「イヤイヤ」言っている時に大人は「なんでイヤなの」「何がイヤなの」と子どもに言ってしまうことが多いです。
これは大人が子どもになんで「イヤ」なのかを教えて欲しいから言っていることで、大人の思いになります。
しかし、子どもはイヤなことを具体的に言えないので「イヤイヤ」で表しています。
なので、聞くのではなくまず共感してあげましょう。
「〇〇がイヤだったんよな」「〇〇したかったんよな」と大人が共感してあげることで子どもは落ち着くことができます。
落ち着くことができれば、大人の声掛けもすんなりと受け入れてくれます。
これは、実際に保育園でもしていることで、子どもの気持ちを代弁してあげることで子どもは認めてもらった気持ちになります。
認めてもらえる経験から子どもは「イヤ」という出し方ではなく他の方法があることを知っていきます。
そうやって「イヤイヤ」は徐々に無くなっていきます。
「この対処法をしたからイヤイヤ期がなくなる」というのではないからこそ、様々な方法を試していきましょう。

イヤイヤ期も子どもの大切な時代
「イヤイヤ期」は大人にとってはしんどい時期になります。
毎日何かしらで「イヤ」と子どもに言われると、「なんでそんなことばかり・・・」と気持ちがしんどくなることもあるはずです。
でも、「イヤイヤ期」は今しかありません。
子どもが大きくなるとあんなにストレートに「イヤ」と言うことはなくなります。
だから今の「イヤ」を大切な時期だと思いましょう。
動画などで撮っておくと、子どもが大きくなって一緒に見ると面白いですよ。
それでも、やっぱり「イヤイヤ期」はなくなるまでしんどいはずです。
なので、たまにはお母さんも休憩しましょう。
自分の時間を作ったり、気分転換をできるようにすることも必要なことになります。
また困った時は、保育士や周りの人に相談に乗ってもらいましょう。
話を聞いて貰うだけで気分が楽になることもあるはずです。
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