世間からはおしどり夫婦に見えても、子供のために離婚だけは避けたいという思いから我慢して家庭内別居をしている夫婦や仮面夫婦などがいます。
離婚しないことが正しい決断なのかを迷ったり不安になっている方もいるかもしれません。
こちらでは、子供のために離婚しない女性の特徴や正しい決断なのかを確かめる方法、我慢してでも離婚するべきではない時についてご紹介します。
あなたの判断が正しいか確認する方法で、モヤモヤした気持ちを解消しましょう。
「子供のために離婚しない!」と考える女性の特徴
シングルマザーの元で育った子供は、不幸になると考えている
「子供のために離婚しない」と考える女性の特徴は、シングルマザーの元で育った子供は不幸になると考えているというものです。
シングルマザーのイメージを貧困して苦労している人、だから母子家庭で育った子供は非行に走りやすいという風に思っている場合があります。
シングルマザーの元で育ったから子供が不幸かというと、少し違うこともあります。
経済的に安定した生活、欲しいものはいつでもどんなものでも手に入る場合でも、寂しさを感じている子供もいますし、欲しいものは手に入らなくても親の愛情に満足している子供もいます。
幸せのバロメーターは、人それぞれです。
ひとつの物差しや世の中のイメージ、メディアの情報だけで事を決めつけてはいけません。
自分を犠牲にして子供を守りたいと考えている
子供のために離婚を我慢している女性の特徴は、自分を犠牲にして子供を守っていることが正しい判断だと考えています。
自分が犠牲なっている環境から、まれに「あなたがいたから別れなかった」という言葉を無意識に発すると「自分のせいで母親が不幸になった」と責任感を感じてしまう子供は少なくありません。
子供の心を罪悪感でいっぱいにしないためにも、離婚を我慢しているのは本当に子供のためだけなのかを考えてみて下さい。
もし、夫婦間のトラブルが大きな理由だと気づいた時は、その問題を解決することで離婚をしない選択も生まれます。
自分自身が母子家庭で育って嫌な想いをたくさんしている
離婚を我慢している女性の中には、自身が幼い頃に両親の離婚で嫌な想いを経験していることから、子供のために離婚しないことが正しい判断だと思っている事が特徴です。
両親の離婚で、母方に引き取られるケースだと経済的に苦労した経験や母親の疲れ切った姿を目にしているかもしれません。
離婚によって自分が自身の母親と同じ立場になることが想像できてしまうので、子供に辛い想いをさせる事を想像してしまうのです。
ただ、母子家庭で育ったから不幸になるというのは全ての子供に当てはまる事ではなく、離婚した理由や離婚するまでの準備によって離婚した方が幸せになる場合もあります。
あなたと子供の性格が違うように、子供がどのように両親の離婚を受け止めるかは、その時にならないとわかりません。
結婚生活で精神的や肉体的に傷ついているのであれば、我慢だけでは済まなくなる場合もあります。
子供のために離婚しない決断が正しいものかどうかを確かめる方法
いきなり離婚はしないで別居してみる
いきなり離婚する方もいますが、子供のためにも別居をしてみることは、夫とのことを冷静に考える余裕ができ、離婚しない判断が正しいのかを確かめることができる方法です。
別居している間は、夫からの生活費も確保できますし、改めて家族のありがたさを再認識できるのです。
自分自身のことも客観的に見ることができるので、今までの夫婦生活で自分が間違っていた事や直さなくてはいけない事を反省し、離婚への想いも薄れていきます。
一緒にいるからこそ、見えなかった夫の良い所が見えてくることも利点です。
別居してそれでも離婚の意志が固ければ、離婚後の生活をシミュレーションをする期間になるので不利な離婚を避けられます。
夫からされている行為がDVやモラルハラスメントか確認してみる
子供のために離婚をしない場合でも、夫の事が「怖い」と思っているのであれば、DVやモラルハラスメント行為をされているか、あなたたの考えが正しい判断なのか確認する必要があります。
DVの場合は、身体を傷から両親や友だちが気付いてくれることがありますが、モラルハラスメントの場合は発覚しないことが多いです。
夫が子供に優しかったりすると、子供のために自分が犠牲になっても耐えてしまうことがあります。
心身ともに疲れ切ってしまう前に少しでも疑わしいことがあれば、カウンセリングをうけたり、弁護士が行う無料相談会などに参加するもの方法です。
夫の行為がDVやモラルハラスメントでなかったとわかれば、安心して気持ちも切り替えられます。
自治体の「女性相談」に話を聞いてもらう
子供のために離婚をしないことが正しい判断なのか不安な時や我慢の限界で辛い時は、秘密を守って確実に話を聞いてくれる自治体の「女性相談」を利用すると良いです。
夫婦には誰にも話せないことがあり、夫婦関係で悩んでいる時に一人で思い悩んでしまう事もあります。
そんな時に自治体の「女性相談」を利用して話をすることで、頭の中が整理でき離婚すべきことなのかが確認できます。
自治体の「女性相談」の担当者は、様々な人の話も聞いていますし、年配の方の場合は自身の経験も豊富なのであなたの話も理解して聞いてくれるはずです。
また、地域にあるコミュニティを紹介してくれたり、施設や制度も教えてくれることがあります。

本当に子供のためになる離婚を我慢するべき時とは
「生活が苦しい」経済的なことは解決法がある
夫の収入が少なくて「生活が苦しい」という理由であれば、子供のために離婚しないことは正しい判断ですし、我慢すべきです。
生活が苦しい時ほど、家族が一丸となって乗り越えて行く必要があります。
家計の工夫や仕事を探して働くなど、あなたが夫のサポートをすればいいのです。
日本女性の多くは、結婚したら夫の収入に頼って生きて行くことが当たり前と思っている傾向があります。
女性であるあなたが働いた方が収入が見込めるならば、家事や育児を夫がしても良いですし、最近では主夫という方も増えています。
夫婦の在り方は、それぞれです。
あなたと旦那様が納得できれば問題ありませんし、世間の目を気にすることはありません。



ワンオペで夫が家事や育児を手伝ってくれないという不満がある時
夫がいるのに家事も育児も手伝ってくれないと不満のある方は多く、その中には離婚を考えてる方もいますが、子供のためにも離婚は我慢すべきです。
もし、離婚したら365日24時間ワンオペになり、家計を支えるため収入を確保しなくてはなりません。
男性の多くは、家事や子育てに協力しているという感覚があり、「靴下はいつも洗濯機の中へ入れる」「ごみ捨てをする」などは積極的に家事を手伝っていることになっています。
具体的な指示をしないと行動できないという男性が多いので「〇〇をして欲しい」とはっきり口に出してお願いするのも方法です。
感情論になりやすい、夫の不倫が発覚した時
夫の不倫が発覚した時は、感情論になりやすく冷静に正しい判断する事ができないので、本当に子供のためになる離婚したいのであれば、一旦我慢するべきです。
子供の存在より自信の感情が強くなるため、後で「離婚しない」ことが正しい判断だったと後悔するケースもあります。
女性は男性に比べると感情が豊で、「この人の顔は見たくない」「触られたくない」と感情に流されてしまいます。
感情的になっていると、相手の言葉も耳に入らないばかりか自分の考えもまとまりません。
まずは、お互いが冷静になる事が必要で、そのために別居を選択することもひとつの方法です。
もし、離婚する決断が出た場合、「別居したことで不利にならない?」と心配する方がいますが同居義務違反とはならないので安心しましょう。

子供のために離婚を我慢している間にやっておくことがあります

「子供のために離婚しない」と決断して我慢している場合、その先に正しい決断ではなかったと離婚することもありますし、その時のためにやっておくことがあります。
離婚して親権をあなたが持ちたい場合に、夫が認めてくれればいいですが、反対されると経済力がないという理由で親権を夫に取られてしまうことも考えられるのです。
養育費のことやひとり親の制度、地域独自の取り組みなどを調べておくことも大切になります。
結婚生活中に、別居をした時の生活費請求ができる「婚姻費用の請求」や離婚後、養育費の未払いを防ぐための「養育費保証」についても理解しておくと役に立ちます。
子供のために離婚しない判断を続けて、結果的に離婚することになってもそれまでにしてきた努力や我慢があるからこそ自分を責めないで下さい。
あなたは子供がどうしたら幸せになるのかを一番に考えて出した答えですし、それは正しい判断です。
コメント