シングルマザーの再婚は自身だけでなく子供の人生を大きく左右するものです。
「子供を傷つけたりしないか」「子供が彼と上手くやっていけるのか」のどの不安は、シングルマザーにとって再婚に踏み切れない悩みの種。
初婚の時のように「好きだから」とか「勢いで」などと自身の気持ちだけで結婚を決めるのとは訳が違い、子供の成長や将来に関わる選択となる為タイミングを見極めなくてはなりません。
心も体もデリケートな子供にとって母親は唯一の存在であることから、恋愛や再婚に踏み切る際は注意や配慮が必要です。
「子供と共に幸せになりたい」「次こそは失敗したくない」からこそ、「再婚するならベストなタイミングで!」と思うシングルマザーは多くいます。
今回は“子供にとって母親の再婚のベストタイミングについて”と“母の再婚経験のある方々の体験談”をご紹介いたしますので、恋愛中や将来について悩んでいる方は子供目線のリアルな声をぜひ参考にしてみて下さい。
子供にとって母親の再婚のベストタイミングはいつ?
物心つく前の幼少期
子供にとって母親の再婚のベストタイミングとして、物心つく前の幼少期が挙げられます。
母親は子供にとってなくてはならない存在ではありますが、父親というまた違った包容力や関わりも成長に良い刺激を与えてくれるもの。
物心つく前の幼少期は子供の精神的成長期前ということもあって父性を求める傾向があり、新しい環境や家族に対しても抵抗なく受け入れられるのです。
また、再婚相手側からしても幼少期は父親となるのにスムーズに関係を深めやすく、「シングルマザーと再婚するならお父さんとして始めから関わりたい」と考えている男性も多くいます。
離婚や再婚のタイミングは人それぞれ違いますが、もし現在再婚を考えていてお子さんが0歳から物心つく前であれば子供や再婚相手にとってベストタイミングと言えるのです。
子供に父親が欲しいと言われた時
子供に父親が欲しいと言われた時が、あなたが再婚するのにベストなタイミングです。
再婚を考えた際に一番に思い浮ぶのが子供の反応や心情と言うシングルマザーは多いはず。
子供の気持ちを一番に考えるシングルマザーだからこそ「子供が受け入れてくれないと再婚は出来ない」「みんなが幸せになれなければ意味がない」と思うのです。
年齢によって父親への憧れや求めていることは違ってきますが、子供自身が父親が欲しいといった願望や感情を伝えてくるならば正に再婚のベストタイミングと言え、新しい家族を受け入れる準備が出来ている証。
性格や年頃で伝え方や表現方法は異なるため、再婚を考えているならばそういった子供のサインを見逃さないよう日頃から注視しておきましょう。


子供が巣立ってから
焦らずに子供が巣立ってからというのも、子供にとって最良な母親の再婚のタイミングです。
子供の年齢によって思春期や受験等で心に余裕のない時期はありますから、「上手くいかないだろうな」「拒否されるかも」という不安や心配のある中では無理に再婚を進めるべきではありません。
心や体の成長過程で様々な思いを抱える子供にとって急な生活環境の変化はストレスが大きく、その影響で親子関係が悪くなったり再婚までの道のりが遠のくこともあるのです。
現在の我が子の精神面や環境を考慮し、妊娠などで急ぐ必要がなければ子供が巣立って快く賛成してくれるまで待つのも選択の一つと言えます。
交際を続けながらも精一杯自分に尽くしてくれる母親の姿を見ていれば、「自分が独り立ちした後は母親にも支えが必要かもしれない」「新しいお父さんがいれば母親も安心だろう」と子供ながらに考えてくれることもあるのです。
年頃の子供に理解を求めるならばある程度精神的に大人になる頃の方が受け入れられやすいため、巣立って手が放れる時期に再婚へ踏み切るシングルマザーは少なくありません。

母の再婚経験のある方の体験談
小学校就学を期に
私の小学校就学を期に、母は当時交際していた父と再婚をしました。
物心がつき始めた頃でなんとなく記憶にある程度ですが、血の繋がった父親との思い出が殆どなかったので再婚相手だった男性を始めから“父親”と認識していたように思います。
そして小学校就学と同時に名字や住む場所も変わり、保育園や幼稚園とは違う新しい生活環境へと変わるこのタイミングだったからこそ、再婚という家庭環境の変化にも違和感を感じることなく順応出来ました。
幼少期であり成長過程の節目での母の再婚は、今振り返ってみれば正にベストタイミング。
始めから私を大切にしてくれていた父ですが、もし母の再婚がもう少し遅く私が思春期に入っていた時だとすれば受け入れられなかったかもしれないので、スムーズに家族となってここまでこれたことに感謝しています。
再婚相手を父親として受け入れられるようになってから
母から再婚について話を切り出されたのは、私が再婚相手を父親として受け入れられるようになった頃だったと思います。
初めて母の交際相手に会ったのが私が10歳の時。
当時シングルマザーの母と二人の生活で特に不満もなく生活してしていた中で、母に交際相手がいると知った時は正直戸惑いがありました。
「悪い人ではなさそう」くらいの印象で最初は休みの日に一緒に食事したり出掛ける程度でしたが、
その環境が2年ほど続いていた時に母が体調を崩すことがあったのです。
12歳である程度自分の身の回りのことはできていましたが、病気の母を目の当たりにして混乱してしまった私はどうしていいのかわからず狼狽えるだけ。
そんな時に当時母と交際していた父が母の看病を手伝ってくれたり私の身の回りのサポートをしてくれたのが“母の交際相手”から“頼れる存在”へと変わったきっかけです。
そこから私の中で少しずつ見方が変わり何気ない会話や相談等、一緒に過ごすことがごく当たり前で“家族”や“父親”という存在として受け入れられるようになっていきました。
今思えば距離を無理やり詰めようともせず「私の気持ちが整理できるのを待っていてくれたのかな」という父や母の私への配慮があったからこそ、戸惑いもなくなり新しい父親を快く迎えられたのだと思います。
成人したタイミングで
私が高校生の時に母は交際している男性(父)がいましたが、再婚は私が成人したタイミングでした。
当時、思春期真っ盛りだった私はちょっとしたことにも過敏に反応したり交際相手がいることも受け入れられず母と衝突ばかりの日々。
自分の本当の父親と母が上手くいかなかったのは納得していましたが、新しい父親ができるかもしれないという環境の変化への不安や葛藤があったと思います。
しかし、高校時代はどうしても受け入れられなかった母の交際ですが、専門へ進学をして一人暮らしを始めて親元を離れた分少しずつ冷静に考えられるようになったのがこの頃。
思春期を抜けたのか社会に出る時期が近づいてきているせいか、「ここまで育ててもらったのだから母は母で幸せになってほしい」という気持ちが芽生えてきました。
専門を卒業前に「私のことは大丈夫だから、もう遠慮しないでね」と母に話したことがあったのですが、「ありがとう、もう少しゆっくりでいいわ」という返事があっただけでその時は何も進展せず。
そして学校を卒業し、晴れて成人となった時に改めて感謝と再婚への後押しの意志を伝えた際、母が泣いて私の成長を喜んでくれた姿が今も記憶に残っています。
その後父と再婚をしたのですが、私が成人するまで見届け最後まで子供を第一優先に尽くしてくれた母を誇りに思うと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。

子供の成長や環境によって再婚のタイミングを見極める
“子供にとって母親の再婚のベストタイミングはいつなのか”は年齢や家庭環境によって異なる為、答えが一つではありません。
新しい家族の受け入れは幼少期は比較的スムーズに進む傾向があり、思春期では自我が芽生えて自分の意志を強く持つことから長期化しやすくなります。
しかし、円満な再婚に適した時期は必ずありますから焦って再婚を急いだり反対に諦めるてしまう必要はなく、子供の成長や環境によってタイミングを見極めることが大切です。
シングルマザーであれば再婚に対して様々な思いを抱えると思いますが、その悩みは新しい家庭を築いて子供と共に幸せになるために必要な時間なのかもしれません。
悩むことは慎重で冷静な判断を導き出してくれます。
今回ご紹介した内容を参考に、あなたとお子さんのペースで新しい家族を作っていって下さい。
コメント