「離婚した原因」を子供に尋ねられた時、子供が納得するような答えを出せる人は少ないです。
離婚はその人によって様々な原因がありますし、大人でも理解し難い問題です。
大人であれば、「あなたは何で離婚してしまったの?」と尋ねられても「まあ、色々あって…」といえばそれ以上追求される事はありません。
ですが、小学生くらいの小さな子供は「どうしてママはパパと離婚したの?」と直球で聞いてきては「なんで?どうして?」と納得する答えを求めてきます。
そんな時は何と答え、離婚の理由をどこまで話すのか考えてしまいます。
今回はあなたに、どうしてママはパパと離婚したのかと小学生に尋ねられた場合の対処法と対応の仕方をお伝えしていきます。
小学生の子どもが両親の離婚の理由や原因を知りたい心理
今までいた親を突然失った悲しさ
小学生の子どもが、両親の離婚の理由や原因を知りたいと思う心理に、楽しかった昔の事をふいに思い出す事で、今までいた親を突然失った悲しさが見え隠れし、不安定になっている場合が伺えます。
まだ、物心つかないうちにパパと引き離されたとしても、子どもの中にある「パパと過ごした現実」は消える事はありません。
生活をする中で、ふとした瞬間に楽しかっただろう時間を思い出してしまう時があります。
そんな時、中高生であればスマホを開いて離婚について検索したり、友達に愚痴や悲しみをこぼしたりするかもしれませんが、小学生にはそんな事はできません。
何で?どうして??と寂しさも疑問もママにダイレクトに聞く以外に自分の不安を取り除く術がないのです。
子どもに離婚の原因を聞かれた時は、自分の子どもが今どんな精神状態なのかをまず気に留めるようにし、「どうしたの?何かあった?」と一旦包み込んであげて下さい。
お友達の何気ない一言などでの喪失感
小学生くらいの年頃になると、疑問に思ったことをそのまま口に出し、子ども同士の会話をするようになります。そんな時のお友達の何気ない一言で喪失感を覚える子どもも少なくありません。
幼児期のように、常に親と行動している時は子どもがちょっと無神経なことを口走ったりしてもそばにいる親がフォローできますが、小学生には親の目に見えない部分がどうしても出てきます。
子ども同士の会話の中で、「どうして〇〇ちゃんにはパパがいないの?」などと聞かれることもあります。
本人にもどうしてパパとママが離婚したのかわからないのに、そんなことを聞かれても何も言えなくてただただ困惑するだけです。
そういった些細なことから子どもも「どうしてママはパパと離婚したの?」と聞きたくなるのです。
大人も子どももなぜ?どうして?のままではなかなか前に進む事ができません。
この段階に来たときには、ママも離婚の理由をどうゆう風に、どこまで子供に話すのかきちんと考える必要があります。
学校関係の行事で肩身の狭い思いをする場合もある
小学生くらいの小さいな時期には、パパがいる前提で物事が進んでいく行事や授業もあり、自分が小さな時の話を発表したりする事もあるので学校関係の行事で肩身の狭い思いをして心を痛めてる場合があります。
私の経験上ですが、私の子どもも普段はパパがいないことに対してそれほど悲しんでいる様子がなく、淡々と毎日を過ごしているように見えていました。
ですが、授業の一環で「小さい頃の写真を持ってきて下さい」となった時に、子どもが私に写真を持っていかなければならないことをなかなか伝えてくれなかった事がありました。
子どもは子どもなりに私に気を使い、パパのことを話さないようになっていたからです。
その時は私の方から写真を用意し、子どもに渡したのでことなきを得た。と思っていたのですが、子どもは私が渡した写真を学校へ持って行っていませんでした。
理由は、お友達は皆、両親と自分とで仲良く映っている写真を持っていっていたからです。
大人が思う以上に子どもは色々考えていて、1人で悩みながら気持ちと闘っている場面も多いです。
子どもによって性格も受け止められる度量も変わってきますので、離婚の理由をどこまで伝えるのかは親であるあなたがしっかりと見極める必要があります。

「どうしてママはパパと離婚したの?」小学生に尋ねられた時の対処法
パパとの交流がある場合は話を合わせておく必要がある
あなたの子どもが元夫と今でも面会交流を続けている場合は、元夫と話を合わせておく必要があり、あなただけの判断で対応する事はしないで下さい。
子どもがパパと面会をしたときに話が合わないと、子どもは不信感を抱いてしまいます。
「ママはこう言っていたのに、パパはこう言ってる・・」となってしまってから話をすり合わせるのは非常に困難です。
最初のうちは細かいところまで伝えても小学生には伝わりにくい部分もありますので、子どもに尋ねられた事にそって、ゆっくりわかりやすい言葉で伝えて下さい。
時期を過ごすにつれて、子どもの方からまた尋ねられる事があったらそのときその時で少しづつ対応していくようにした方が子どもには伝わりやすいです。
子供の性格を考えた内容と嘘はつかない事
小学生の子どもとといっても性格は千差万別です。
パパとの別れ方や時期によってもまだまだ傷が浅い子もいるでしょうし、受け入れる内容もバラバラです。
まだまだ心も未熟な小学生ですので、いきなり物事を理解させ、離婚の事実を受け止めさせるのは到底無理な話なのです。
ただ、子どもの気持ちを考えすぎて、全く事実と違うような嘘を子どもに話すのはお勧めしません。
今、あなたの子どもは「これ以上傷つきたくない」と思っていて、それでも「離婚理由が知りたい」ともがいている最中なのです。
子どもも真剣なので、あなたもどうか真剣に向き合いながら本当のことを話してあげて下さい。
小学生の子どもが聞いて、受け入れられない言葉や内容は話す必要はありません。
例え離婚理由が不貞行為だったとしても、それを小学生に伝える必要はありません。
「一緒に頑張ってきたけど、気持ちがすれ違ってしまったの」と話をしても嘘にはならないのです。
相手のせいにしたり悪口を言っては逆効果になる
あなたにとっての元夫はもう二度と顔も見たくないほどの憎たらしいお相手かもしれませんが、どんな理由があっても子どもにとってはお父さんに変わりはありませんので、離婚の理由を相手のせいにしたり、悪口を言っては逆効果になってしまうので気をつけて下さい。
どんな理由があったのかは当事者にしかわかりませんが、子どもにとっては「大好きなパパと離れ離れにならなくてはいけなくなった」事に変わりはありません。
どんなに悲しく、辛いことなのかその事実はこの先もずっと背負っていかなければならないのです。
自己嫌悪に陥って自分を責めたりするのではなく、これ以上「子どもの大好きなパパ」の存在を否定するのはやってはいけないことです。
パパとは離れてしまったその事実は変わらなくても、その心にあいた穴を埋めていけるのはママなのです。
出来る限りの時間を子どもと一緒に過ごして、寂しい時間より何倍もの楽しくて嬉しくて笑っていられる時間を作ってあげることに全力を注いでいってください。

心の傷を癒すのは、ママとの時間の積み重ね
離婚を経験して、ママも苦しんでいますね。
子どもを1人で育て上げる不安や、金銭的な問題など泣きたい日もあるかもしれないですが、そんな日は泣いてしまったっていいのです。
友達や両親に胸の内を話して、悩んだり、笑ったりしながら一歩一歩進んでいくと必ず未来は開けてきます。
子どもの笑顔はかけがえのないものです。
お子さんの笑顔とあなたの笑顔が繋がって幸せな人生を送れることを願っています。
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