母子家庭で育った子供は、独特な不安を抱える事があります。
それは、将来のことやお金のことなどでは?と心配しているあなた。
また、シングルマザーは、子供の不安を知らないと安心できない心理を持っていることが多いものです。
こちらでは、母子家庭の子供が抱える不安がどんなものなのか、シングルマザーがどうして子供の不安に対して敏感なのかをお伝えします。
将来のこと、お金のことも心配なシングルマザーだからこそ、子供の不安を軽減し安心で笑顔あふれる家庭にしていきましょう。
母子家庭で育つ子供が抱える不安はなに?将来?お金?
進学・進路を決めるときにお金の心配をしてしまう
母子家庭で育つ子供が抱える不安は、進学・進路を決めるときのお金についてになります。
普段の生活でも、節約を心掛けることの多い母子家庭では「贅沢」できない環境です。
そのため、子供も「お金」については敏感に反応する傾向が強くなります。
ある程度成長して、自身の家庭がお金の余裕がないことも把握できるようになると「欲しいもの」も我慢したり、遠慮するようになることも。
進路を決めるときにも「出来る限り母親の負担を減らしたい」という思いと「行きたい学校に行けない」という葛藤に陥ることもあるのです。
母親への愛情に対して不安を感じることもある
母子家庭で育つ子供は、母親への愛情に対して不安を感じていることがあります。
シングルマザーは、一家の生活費を稼ぐため遅い時間まで働いている事があるため子供は、甘えたい時に甘えられない状況です。
また、仕事はもちろん、ひとりで家事に育児と時間のないシングルマザーは、疲れから子供に対して冷たい態度を取ってしまうこともあります。
幼い子供は、絶えず母親に甘えたい気持ちを持っているため、母親の本心でなくても冷たくされると「ママに嫌われてるかも」と不安になるのです。
もし、「冷たい態度で接してしまった」という思いがあれば、早い内に子供への愛情表現を示す必要があります。

周りに頼る所がない母子家庭の場合、助けの求め方がわからない不安
母子家庭で育つ子供が抱える不安には、助けの求め方がわからないことがあります。
シングルマザーは、他の母親に比べると「頑張りすぎる」傾向が強いです。
一人で、全ての責任を負ってしまい、周りに助けを求めないシングルマザーが多いため、そんな母親の姿を見て育った子供も影響を受けやすくなります。
助けの求め方がわからないということは、困っていても一人で悩んでしまうこともあり、危険です。
母親に相談したいと思っても、言い出せず不安になってしまうのです。
この状況は、子供も「不安感」としての認識がないことがあるので、母親が子供の心の不安をキャッチして対応する必要があります。

一人でいる時に孤独を感じて不安になる
母子家庭で育つ子供が抱える不安は、一人でいる時に孤独を感じてしまうことから起こります。
夏休みや冬休みなどの長期休暇でも、母子家庭では、家に大人が不在という状況になります。
一日中、一人で過ごす子供にとって母親がいない時間の中で、孤独を感じる事もあるのです。
子供は、大人のいない時間があると最初は自由で楽しいものであっても、それが長く続くと不安になってしまいます。
仕事で、家を留守にすることは避けられないシングルマザーも多くいるため、決まった時間に電話してコンタクトを取る、出来る限り早く帰宅するなど工夫が必要です。
そして、帰宅した時に「頑張ってくれてありがとう」と必ず言葉で気持ちを伝える事も忘れないようにします。
子供はその一言で心が救われることもあるのです。
DVを受ける母親の姿を知っている子供は父親の影をずっと不安に思っている
母子家庭で育つ子供で、DVを受ける母親の姿を知っている子供は父親の影を、ずっと不安に思っています。
母親がDVを受ける現場を見ている場合は、父親の姿が脳裏に残っている事があります。
男性に対しての不信感や恐怖感も同時に持ってしまう可能性があり、学校でも先生が近づいただけで不安になる子供いるほどです。
父親の姿を少しずつ忘れることで、不安も軽減しますが、ひどい場合は専門の病院へ受診することや児童相談所に話を聞いてもらうことも方法の一つになります。

過保護過ぎる母親に将来が心配になる
母子家庭で育つ子供が抱える不安は、過保護過ぎる母親に将来です。
母子家庭での親子は、母子関係がひときわ強いと言われています。
子供がある程度、成長しても母親は、子供の心配をしてしまいますし、再婚をするにしても子供のことを第一に考えあきらめる事さえあるのです。
そんな母親の姿を見ている子供は、自分が成人して家を出て行ったときの母親の将来を不安に思う事があります。
シングルマザーの子供が不安を抱えている時の行動や態度
「どうせ」「自分なんか」などのネガティブな言葉が増える
シングルマザーの子供が不安を抱えている時の態度は、ネガティブな言葉が増えることがあります。
日本人は、アメリカやイギリスなどの諸外国に比べて、もともと自己肯定感が低いです。
母子家庭で育ったということで、周りに引け目があったり、それが原因でいじめられたりした場合は、自己肯定感は低くなってしまいます。
ネガティブ思考がもたらす影響は大きく、本来持っている能力を発揮できない場合もあるのです。
子供の発言が「どうせ」「自分なんか」に変わってきたと感じた場合は、子供の感情を聞いてあげるようにする必要があります。
家ではおとなしくても、友だちに暴言や暴力をしてしまう
シングルマザーの子供が不安を抱えている時の行動は、友だちに暴言や暴力をしてしまいます。
「うちの子に限って」と思うようなおとなしい子供でも、不安を抱えている場合は、そのような行動をしてしまうのです。
特に、幼い子供は口で感情を伝えることができず、意味もなく近くにいるお友達を叩いたりすることで心を静めようとします。
突発的な行動が多くなる場合は、不安感が大きくなっていることが考えられるので、頭ごなしに叱らず、「どうしたの?」と気持ちを聴いてみることが大切です。
母親の愛情を試す行動をとる
シングルマザーの子供が不安を抱えている時の行動には、母親の愛情を試すことがあります。
一般的にも、子供は成長過程で母親に対して愛情を試す行動をとることがありますが、母子家庭で育った子供の場合は、母親が疲れているときなどにそれを試すことがあるのです。
「どこまで自分が受け入れてもらえるか」で愛情を確かめようとします。
子供の不安感は、母親の愛情を感じる事で解消することが多いです。

シングルマザーは子供心の不安を知らなければ安心に繋がらない理由
シングルマザーは人一倍子供を育てる覚悟をもっているから
シングルマザーが子供の不安を知らないと安心できない理由は、人一倍子供を育てる覚悟をもっているからです。
子供を連れ離婚を経験しているシングルマザーは、「ひとりでも子供を育てる」という意識が強くなります。
離婚することで、その覚悟は強くなるのです。
「立派に子供を育てたい」意識も強くなる傾向もあります。
子供の不安を解消するのは、親の務めだという考えがあり、子供心を知らないと安心できないのです。
子供に対して罪悪感を持っているから
シングルマザーは子供の不安を知らなければ安心に繋がらない理由は、子供に対して罪悪感を持っているからです。
自分のエゴから離婚をしたという気持ちが強く、シングルマザーは、子供がその影響を受けていないか不安になってしまいます。
世の中のサイトの中でも「母子家庭の子供は…」などと書かれていることも原因の一つです。
子供には幸せになって欲しいという気持ちが強いから
子供の不安を知らなければ安心に繋がらない理由の一つにシングルマザーは、子供には幸せになって欲しいという気持ちが強いというものがあります。
離婚を経ている自分を「幸せ」の形から外して考えているシングルマザーに多い傾向です。
子供には、「自分のようになって欲しくない」という強い願いを無意識に持っていることもあります。
もし「あなたのためを思って」という言葉を子供に多く使っている場合、自分の幸せを感じられず、子供の幸せを無意識に考えている可能性が強いです。
もちろん、親であれば子供の幸せを願うのは当然ですが「自分のようになって欲しくない」という気持ちがあれば、子供は負担に思うこともあります。
あなたの不安を子供に見せてはいけません
母子家庭で育った子供は、一般的な子供に比べて将来やお金に対しての不安を持つ事が多いですが、シングルマザーだからこその不安を子供に見せてはいけません。
子供の幸せを願う事も、将来の心配するのも母親であれば当然です。
子供は、母親の感情や不安を敏感に感じます。
母子家庭で育った子供の不安を解消するには、あなたの不安を子供に見せない工夫をすることが大切になります。
コメント